【24日 358年01月】前秦再生! 文武揃う
【358年01月】
資治通鑑原文1214文字(293/365位)
【登場人物】
・メインキャスト
3/4-慕容垂-5/3
3/8-桓温-4/9
3/14-王羲之-3/28
3/15-苻堅-4/22
3/20-王猛-4/11
・準メインキャスト
2/14-拓跋什翼犍-4/13
2/28-慕容儁-3/26
3/23-姚萇-5/1
呂光-5/7
【あらまし】
苻堅と王猛のタッグは国内政治を刷新、さらに多くの賢才勇将にも恵まれました。東晋では北土を守る守将が次々と倒れ、新たに赴任した謝万の時に前燕からの攻勢を受け、河南エリアを失陥しています。ここからしばらく、前燕無双のターンが始まります。
【できごと】
各国で人事が大きく動きます。前秦は王猛が一気に宰相にのぼり、そして武の二枚看板、鄧羌と張蚝が揃います。ここで鄧羌は前秦生え抜きでしたが、張蚝は并州で独立していた張平の配下将。主君の妾をうっかり寝取ったため反省として自分の睾丸を切り落とし、にもかかわらずその豪腕にまるで衰えを見せなかったと言うクセ強の人物です。この人物を捕らえるために活躍したのがのちに後涼を建てる、呂光でした。苻堅のもとにぞろぞろと人材が集まっています。それだけでなく、譜代だからと幅を利かせるも新参者の王猛の大抜擢に不満をぶちまけてくるようなものがあれば、苻堅は容赦なく粛清しました。苻堅王猛体制のもと、前秦は生まれ変わった、と言っても過言ではないでしょう。なお張平はここで一旦苻堅に降伏しますが、後にまた裏切ります。
前燕は斉という後背の憂いを除くことが叶ったため、改めて南下、東晋軍と交戦。汝南・潁川・譙・沛といったエリアを獲得。ついにその勢力を黄河以南にまで伸ばします。この頃謝尚の代わりに守将として立てられていたのは謝尚のいとこである謝奕でしたがやはり病死、その弟である才気煥発、そのせいで配下を軽んじる謝万がさらにその後継となっていました。ようは長官がころころ変わっていて晋軍が落ち着かないところを付けこまれた感じです。
なお謝奕の後継は、はじめ司馬昱が桓温の弟、桓雲を推していました。しかし「そんなん桓氏に大権を壟断させるだけですよ!」と反対を受け、謝万が選ばれています。ただしその謝万についても、その大抜擢を大いに不安視した王羲之が「おまえ、くれぐれも配下のことないがしろにするんじゃないぞ」と切々と綴った手紙を送っています。そう、伏線ですね。それにしても王羲之さん、毎回当を得るも実効性を持てていませんね。蔡謨さんみたいです。
ちなみに謝奕と謝万の間に挟まっている人物が、誰あろう、あの謝安です。この当時は会稽に引きこもりを決めて、奥さんから「いい加減出仕しなさいよ」となじられています。これを受けて謝安は、その鼻炎気味であった鼻をこすりながら「いつまでも逃れられもせんのだろうな」と独りごちていました。その言葉は、間もなく現実となるのです。




