【29日 478年07月】南斉立つ! 通鑑ガン切れ
【478年07月】
資治通鑑原文3923文字(102/365位)
【登場人物】
・メインキャスト
7/1-蕭道成-8/1
7/5-馮太后-8/10
7/17-拓跋宏-8/19
・準メインキャスト
7/16-蕭賾-8/14
【あらまし】
蕭道成、即位。つまり、ついに劉宋が滅びました。このできごとに対して資治通鑑はまず日蝕の発生を書くわ各人による苛烈なツッコミを入れさせるわで、ぶっ叩く気満々です。案外一番罰ゲームだと思ってるの高帝っぽい気もするんですが、どうなんでしょうね。
【できごと】
蕭道成の動きが興味深いです。「宮中の贅沢が行きすぎているので倹約をせよ」と下令したのち、禅譲について二名に諮っています。ひとりは陳郡謝氏の謝朏、もうひとりは琅邪王氏の王儉。ここで謝朏は沈黙を貫き、王儉が賛成するのですが、謝氏→王氏の順番であることが興味深いです。この当時の皇室と王謝の関係とはいったいどのような感じだったのでしょうか。こののち蕭道成はもうひとりに諮問します。褚淵です。蕭道成が「新たに官位を得る夢を見たのだ」と語れば褚淵は「今の職に就いたばかりですので、一、二年のうちに異動があるとは思えません」とすっとぼけます。このひとの風見鳥っぷりはいっそ徹底していてすがすがしいですね。
この後蕭道成の周りではいろいろなひとが死にます。いわゆる「前王朝の宗族を殺し尽くす」が始まった感じです。面白いのは資治通鑑の書き方です。「病死ではない」と書かれるのです。じゃあなんやねんという感じですが、春秋の筆法ということなのでしょう。そして蕭道成、ついに謝朏に直接「皇帝になろうと思う」と告げれば、「ありえんことだ」とダイレクトに突っぱねられてしまいました。息子の蕭賾が謝朏を殺すべきではないかと提案しますが、蕭道成は「それをやればやつの名声を高めるだけだ」と却下しています。
資治通鑑はここで二度にわたり日蝕の発生をわざわざ書いたあと、蕭道成の斉王進爵、そして禅譲について書きます。ただしここで禅譲詔勅を読み上げるべき順帝は仏壇の下に逃げ込んでいたところを王敬則に引きずり出され、ほとんど連行のような形で参列させられています。順帝が王敬則に「殺すつもりか?」と問うと、王敬則は「別宮へ移られるだけです」と答えました。そしてここに、宋書および南史では順帝のいとこである劉子鸞が前廃帝に殺されるときに言った「願身不復生王家。」を、このときの順帝の言葉として持ち込みます。へー、そういうことしちゃうんだ。
蕭道成、改め高帝の即位を司馬光さんはぶっ叩く気満々でして、晋の時代から仕えていた人物に「こんなものを見させられることになるとは!」と大号泣させたり、褚淵のいとこには褚淵の「裏切り者」ぶりに大激怒させたり、面と向かって高帝の過ちを突き付けてきたものを殺させたりしています。あと順帝は謀反嫌疑をかけられて殺されました。まあそうなりますよねー。




