【21日 384年08月】復讐の鳳皇! 慕容沖襲撃
【384年08月】
資治通鑑原文4971文字(70/365位)
【登場人物】
・メインキャスト
3/4-慕容垂-5/3
3/15-苻堅-4/22
3/26-謝安-4/22
3/29-謝玄-4/25
4/7-拓跋珪-5/17
・準メインキャスト
3/17-姚萇-5/1
3/24-呂光-5/7
4/3-慕容徳-5/13
4/9-桓玄-5/11
【あらまし】
華北、大分裂。慕容垂と姚萇がそれぞれ独立するなか、苻堅の元には昔溺愛していた美少年、こと慕容暐の弟、慕容沖が襲いかかりました。慕容沖の攻撃を受け苻堅は長安を脱出、五将山に逃れます。
【できごと】
淝水の戦いによって前秦は大きく言って、三つに割れました。慕容垂が苻丕の守る鄴を包囲し、東方で勢力拡大。このとき苻丕が西方に逃れられるように鄴の西方を空けていたのですが、苻丕が撤収することはありませんでした。長安の西方では姚萇が苻堅のムチャブリから逃げるように決起、新平を陥落させ拠点としました。ついでに言えばこのときの呂光は西方遠征中です。そして、長安。ここでは慕容暐の弟である慕容沖が、長安の苻堅に攻撃を開始していました。
慕容沖。絶世の美少年であったため、姉と共に苻堅よりの「寵愛」を一身に浴びていた人物です。あまりにも有り得ないので王猛による猛反対を受けて渋々晋陽に出されましたが、苻堅はずっとこの美少年への恋慕を引きずり、攻めかかってきた慕容沖に対し「再び我が元に返ってくるなら寵愛してやってもよい」と言い放つも「アホか」とあっさりあしらわれています。うーんこの。
その後苻堅は慕容沖との戦いに一進一退の攻防を繰り広げることになってしまいました。一時は華北を手中に収めていた覇王が、です。このため苻堅は怒って長安にいた鮮卑二万人を穴埋めして殺したり、慕容暐に暗殺されかけたため処刑しています。そのあげく胡乱な予言を信じて西方の山、五将山に数名の伴のみで逃亡しました。結果太子の苻宏は晋に亡命、長安も陥落。慕容沖が長安入りします。なおこの様子を見て姚萇は「そのうち慕容沖どもは東に帰ろうとするから、もぬけの空になった長安をいただくこととしよう」と言っています。
さて、前秦の大混乱は晋にとっても好都合。蜀に一気に攻め込んで奪還、さらに謝安の号令により謝玄が一気に彭城はおろか青州までも獲得します。更にここから淝水の戦いでも大活躍した猛将、劉牢之が黄河を渡り慕容垂を攻撃、いっとき鄴から北に逃げさせます。しかし、追撃したところで逆襲に遭い、大敗。ほうほうの体で撤収しました。なんか桓温と同じ目に遭ってますね。あとこの戦いの中、翟遼というよくわからない独立勢力が生まれています。
また北では劉庫仁が死亡、後ろ盾を失った拓跋珪が立ちます。北魏、本格始動です。




