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精霊の里を出て精霊の森に入る。気持ちのいい清々しい場所。悪意のある人は入れないそうだ。わたしはアイテムが欲しい強欲な人間だったけど、すんなり入れた。悪意のあるという判定がよくわからないけど、拾えるのならいいか。
「精霊の雫」「精霊の涙」「精霊のささやき」「精霊の落し物」精霊。精霊。精霊。どんなけ精霊すきやねんーってつっこみたくなるぐらい、精霊の名前のアイテムゲットしました…。
ちょっと精霊お腹いっぱい。
取り残しのアイテムなしを確認して精霊の森を離れる。次は王都。
王都に着くまでの道中も朝昼夜で取れるアイテムを見落とすことなくゲットしていく。こういうまったりとした時間も好き。1個ずつアイテムが増える。幸せ。
ただ、王都に着くまで上り坂が・・・そこが辛い。
とうとう王都に近づいた。少し小高いここから、目の前に広がる街の端がそれほど高い建物もないのに遠すぎて見えない。街並みは有名な魔女の出てくるアニメ映画のようで赤茶の瓦が並んでいて美しい。
うわ。めちゃくちゃ広そう。今までがテーマパーク程度の大きさの町だったのが、地図で確認する限り端から端まで徒歩で1日かかりそうなぐらいはありそうだ。下手すると迷子になりそうだけど、ギルド長にタブレットの地図を拡大すると街中の地図も確認できることを教えてもらったので、今回は大丈夫だろう。
ゲームの世界に類似しているこっちの世界は王都といえども壁が無く一瞬で中に入ることができる。基本魔王以外は襲ってこない設定になっているようだ。魔王も勇者が生まれた年にあと15年後に行くぞと伝令があるらしいので、比較的王都といえどものんびりしている。勇者はテスターの選択職業らしいので、今回わたしが勇者を目指さないので当分魔王は来ない予定である。
王都で目指すのは錬金術が学べる学校。その中で用があるのはそこの図書館である。ギルド長に推薦状を書いてもらったので無事に入れるはずだ。新しいレシピと思うだけで足が早まる。こっちの時間帯で約半年、図鑑も7割ほど埋まってきた。楽しくて楽しくて時間が経つのが早い。
あ、そうだ。図書館に行く前にギルド長に顔を出さねば。
「ギルド長、王都着きました。」
「おお。良く来たなって、精霊の里から、三日で着くっていったのに、マキノ仕様か、10日経っているぞ。途中での報告も無しでな。」
「あーすみません。たくさんアイテムが取れるのが面白くて、つい、うっかり…。」
「まぁ安定のマキノだな。でも、まぁそれがマキノの目標なんだからな。アイテム図鑑を埋めて楽しむ。これができていれば合格だ。」
ギルド長は優しい。欲しい言葉をくれる。日本の上司にもこの優しさがあれば・・・。
「では、この後、ギルド長に推薦状をいただいた図書館へ行くので、この辺で。」
「あー、前に言い忘れていたが、その図書館は役所の人間か学生しか使えないことになっている。だから、使いたかったら、文官の試験を受けて官僚になるか、学校に入学する必要がある。まぁマキノなら学校だろうな。試験はそう難しくないし、編入も簡単だ。頑張れ。」




