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ギルド長がそんな感想を持っていた頃、マキノはギルド長室を出てから、まっすぐにアイテムショップを目指していた。道はギルド長に教えてもらったから、この町で迷ったりはしない。
アイテムショップで錬金術の新しい本を見つけたので3冊とも購入した。嬉しいな。「ボム」が作れるのと、「上級回復薬」も素材さえ揃えば作れそうだ。
町とダンジョンの間の道に新しいモンスターが出てくると聞いたので、これを倒しながら、「火炎草」をたくさん採取していく。採取しては立ち止まって「火炎草」と「火打石」のアレンジでひととおりの「ボム」を作っていく。そしてまた採取。「火炎キノコ」を加えると火力がUPするみたいだ。手当り次第採取していく。
初ダンジョンの攻略レベルは15だと聞いたから、今の自分のレベルでも死なずに戻って帰れるだろうけど、現在の装備は「旅人の服」のままなので、この町の初級の防具、武器類を一度錬金してみたいと思っている。
「鋼石」「鉄鉱石」「綿の布」「クモの糸」「グレイウルフの皮」「もふもふの皮」「サーベルキャットの牙」「青い蝶の羽」「塩」「月の光」「ミスリル鋼」防具や武器になりそうな素材を思い出しながら、自由錬金していく。
色々組み合わせていき、成功する瞬間、その出来上がったアイテムが図鑑を埋める瞬間、幸せになれる。この時間が少しでも長く続いて欲しいような、早く図鑑を埋めたいような複雑な心境になる。
前に「角ウサギの小手」と「角ウサギのお守り」は作ったので、なんとなく法則はつかめていると想像していていたが、「皮の鎧」「鋼の剣」はどうにか完成したけれど、自由レシピで作り出すのはなかなか難しい。失敗が続くと、魔法があるから剣はもういいかと諦めがちになる。やっとできた盾「マジックシールド」はちょっと重い。あまり持ち歩きたくないな。
「鋼の剣」も剣道を嗜んでいなければ重いだけだ。今のままでも戦闘に危険は感じないからこれで行こうか。装備した「皮の鎧」も窮屈で自分的に今イチだったので、とりあえず動きやすい「旅人の服」に「角ウサギの小手」と「角ウサギのお守り」を装備して防御を少し上げて武器防具の錬金は一旦中止にした。武器はあまり興味がないから成功しないのかもしれない。
お金が貯まったら、購入して図鑑を埋めていこうかな。錬金で作る楽しみも大きいけど、図鑑が埋まればそれはそれで良いかと思ってしまう自分もいる。
購入できるのであればそれはそれでいいよね。自分にそう言い聞かせて、回復用の薬に取り掛かる。レシピ錬金分はだいたい完成してきた。
「中級回復薬」に「雪山キノコ」がいるとは思いつかなかったな。雪山へ行くのは随分先になるから、「雪山キノコ」は初めての町で当分買うしかないが、この町では「中級回復薬」そのものが売ってあるからそれはそれでいいのかもしれない。なんでも作りたい自分にはちょっと物足りない感じもするが。
回復系はあり余るほど持っているので心配はしていない。いざとなれば「テント」があるからどこでも回復はできる。この町のダンジョンは5層でボスの部屋の近くにセーフティゾーンが1カ所あって、そこで「テント」が張れるみたいだ。
ただ、普通の冒険家は回復をアイテムやパーティの回復役にお願いして、一気にボスのところまで行き1回でクリアして終わらせるらしい。「テント」張ってまでボスに挑む人はいないみたいだ。でもわたしは「テント」を張るつもりだ。何度でもボス戦に挑んで、すべてのドロップアイテムをゲットしたい




