ココモの旅立ち ココモ編完結
ありがとうございます。
このお話しがココモ編の最終話です。
ではでは~
「婿さん、ココモを連れて行ってくれ」
「ほかに好きな女がいても構わねえ」
「「ココモをもらってやってくれ」」
「・・・」
「ココモはいい娘だ」
「身体も丈夫でよく働くぞ」
「「だから、もらってやってくれ」」
「あんタタちの孫だろ。なんで、俺なんかに、しかも簡単にそんなこというんだ」
「「ココモが幸せになるためだ」」
「だったら、隊長さんの方がいいだろ。生活も安定するだろうし」
「うちらはいろいろ見てきてるんだ」
「戦友と思っていたヤツが、戦が終わったとたん矛先をこっちに向けてくるとかね」
ちゃまちゃま達は顔を見合わせうなずいて口を開いた。
「「あんたにココモを任せる」」
男は頭を掻いてつぶやいた。
「保証はしないぞ」
= = = = =
「大丈夫?忘れ物はない?さらしは持った?水筒持った?生水は飲んじゃダメよ」
「婿さんの要望は嫌がっちゃだめだぞ。全部のむんだぞ」
「辛くても笑顔だ。後ろもためらっちゃダメだぞ」
「もう、おかあ様達は、何を言ってるんです!」
「「嫁としての心得だ!」」
四つの豊満な肉丘がプルンと揺れた瞬間だった。
男は厩で旅支度を整えていた。
「はぁー。いい娘なんだが、俺の旅についてきても意味がないんだよなぁ」
どうしたものかと考える。
(いっそ、殴るかして逃げるか。そうすれば、あきれてご破算になるだろ)
「かあ様、ちゃまちゃま、お世話になりました」
「「うんうん、よかったな」」
「いつ帰ってきてもいいからね」
「ボクはずっとアニキと一緒だよ」
広場でココモは村人の中にいた。
「どうしても行くのかい?」
「うん、いってくるね、おばちゃん」
「あいつはお前を騙してるんだ、行くな」
「何言ってるのー。アニキはついてこいなんて一言も言ってないよ」
「俺はお前のことが「ムリムリ、あんたは好いてくれる娘に気づかないとダメだよ」」
「俺、お前のためだっ「ゴメン、隊長さんに勝てないくらいだとちゃまちゃまが許さないよ?」」
「ココモ、スーア君には、なんて伝えとけばいい?」
「おねえちゃんを返してほしくば、魔王を倒せ、とか」
「あははっ、何それぇー。でもスーア君がんばっちゃうかもよ」
男の姿を見つけたココモ
「あ、アニキー、おはよう!」
村人がココモの視線の先に目を向ける。
ジャルーンと歩く男がいた。
「なあ、隊長さんがなんで俺と並んでいるんだ」
「あの娘は恩師達の孫だ。お前の素性が判らんし、本音を言うと信用していない」
「それはよかっタ。あの子を引き留めてくれ」
「貴様、ココモ殿を騙していたのか!」
「だから、隊長さんまでなんで、ココモが一緒に旅をする前提になってんだよ?」
「それはお二人が譲らないからで」
「そこは止めろよ。隊長さんなんだろ。権力で何とかできんのか?」
「貴様はどうしてそこまでココモ殿を避けるんだ!失敬だろ」
「あのなー」
ココモが駆け寄って男の腕に絡みつく。
「アニキー、お待たせー。もう準備できてるよー」
「お、おー。待たせタのは俺の方だがな」
「あのね、あのねー、ボク、全部飲むからねー」
「お前、何言ってるかわかってるのか?」
「うーん、わ、わかってる、よ?///」
「おいおい」
男に寄り添うココモと隣を歩くジャルーンを見て村人は何も言わなかった。
「かあ様、ちゃまちゃま、行ってきます!」
満面の笑みのココモ。
「行ってらっしゃい」
「「ウチのひとに逢うことがあったら、手紙くらい書けって言っといてくれ。そうじゃないと浮気すんぞって」」
「うん、わかった」
村の外れまでココモと男を村人総出で見送ってくれた。
ココモに気が有った若者たちは怨みの視線を送ってくる。
娘たちはキャーキャーと姦しい。
そんな隣人たちに手を振るココモ。
特に何もしない男。
村が見えなくなり、街道に出た。
無言で二人は歩いた。
「タコー」
「え、何?」
「俺は、多幸、名前は石動多幸だ。」
「・・・アニキ。名前。ボクはココモ。ココモ シューケル ウマルシンだよ。よろしくねアニキ!」
「俺はアニキなんだな」
「うん、アニキだよ」
さわやかな風が道端の草木を撫でる。
一人と一人の旅が始まった。
いかがでしたか?
思いもよらず、道連れができました。
男の名は「石動 多幸」日本人です。
なぜこの世界にいるのかは、おいおい綴ってまいります。
ここまでお読みいただき感謝いたします。
次話より新章がスタートします。
実は登場人物はR18の方で登場しております。
大人でご興味のある方はお読みください。
では、この辺で。




