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ココモの村 その5

見つけていただいてありがとうございます。


ココモ編、いよいよ大詰めです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。


ではでは~

「あっれーー?アニキー、どこぉー?」


ジャルーンと引き分けたご褒美をねだるつもりで男を探している。

「アーニーキー?」

いない、ふと不安がよぎる。

(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)


一緒に座っていた木の下、村人の中、池に続く道、小用で行きそうな場所を探す。

いない。

不安がどんどん膨らんでいくのが判る。


家の方に走り出す。

いない、いない、いない!


家の中に駆け込み、何回も何回も探す。


いない。


膨らみ破けて絶望が噴き出しそうな不安が今度は重さとなってのしかかってくる。

厩。

厩に寝泊まりしていた!そうだ、きっと酔って寝に帰ってるんだ。


自分に言い聞かせるように理由を作った。

そう思っても今度は脚が重く上がらない。

不安が重くなっていくだけ、その重さが歩くのを妨げる。


辛い。


もし、いなかったら?ボクはどうしたらいいの?

がっくりと膝をつき、吐き気に襲われる。


這うように厩へ向かう。

もうその目に期待はない。

母が近くまで駆け寄ってくるのが見えた。


「ココモ!大丈夫。どうしたの?何かされたの?」

「かあ様ぁー、アニキ知らないー?、いないんだよー、どこにもいないんだよー」

「ココモ」

泣きじゃくる娘に母はかける言葉が見つからない。


「アニキーーーー!!!」

ココモが絶叫して男を求めた。


「ココモ!あの人は、あっちから村を出たわ!早く!追いかけて!!」

母の言葉にハッとした娘は母の指さす方向へ全力で走っていった。


「あなた、あの娘は大丈夫よね。いーえ、きっとわたしに似て好きな人と一緒に居たいだけなんでしょうね」


 = = = = =


全力で走るココモは、歩く男にすぐに追いついた。

「あー、アニキー!やった、追いついたー」

男の行く手は阻むように回り込むココモ。

涙と鼻水でぐしょぐしょの顔で男をじっと睨む

「なんだ、なんか用か?」

「なんだは、ないでしょー、黙っていなくなるなんてー」

「いや、俺は他所者だからな、もともと留まる理由は無い」

「うー、でも勝手に行っちゃだめだよ」


「で、用は?」


ぐしぐしと涙を拭ってココモは言った。

「戻ってきて」

「必要ない」


「ダメ、戻って」

「ダメだ」


「お願い」

「知らん」


「もう!」


 = = = = =


「むー、勝手に村を出たら、許さないんだからね」

「・・・」

「もう、子供じゃないんだから、ちゃんと歩いてよう」

「・・・」

目の周りに痣を作った男は、ココモに腕を牽かれ村の入口まで帰ってきた。



村人たちはてっきり盗みを働き、ココモに捕まったと思い込み殺気立った。

どこからか石が飛んできて、男の肩に当たった。

「今の、誰!!」

その場にいた全員が怒鳴ったココモに気押さえられた。

ココモを知る村人が初めて見る怒りの形相だった。


その迫力が周囲を押しつぶしそうな雰囲気になっていく。

ココモの溜まった不満が爆発寸前だった。


「「ココモー、落ち着けー」」

「ちゃまちゃま」


おばあ様方は周りを見回し言った。

「ここはココモに任せて、全員解散」

「討伐隊いるんだし、心配はなかろうて」

「ちゃまちゃまぁー」

「「大丈夫、疑っちゃいないよ。ココモの婿さんなんだから」」

「ちゃ・・・・////」


男はココモの家に連れてこられた。

いかがでしたか?


男を無事連れ帰ったココモ。

鉄拳制裁まで加えました。

その辺はオークの血なんだと思います。


次話をお楽しみに

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