大人になれば直接名前を呼ばれる事は減る。
妹はもう眠っている。
僕は先生をおこす。
先生は静かに眠っていた。
倒された直後の師匠、かつて僕はこの人に師事していた。
もう40年近く前の帝国の内戦の生き残り魔法使いだが、魔法使いは不老不死、見た目は若く止まった人
「あの子は、死んだの?」
あの子とは忍者男君の事だと僕には分かる。
忍者男君は先生の弟子だった。
内戦で両親はなく、少年時代は先生の元で暮らす内弟子。
大悪女サラに殺され別の魂を与えられても、性格ももちろん姿も能力も同じ。
彼とは僕は現在も、友人であり続けている。
偽物だからと、いや、元の彼とは違う魂だからと才能があり、正義感もあり、皆にしたわれる彼を消すなど出来はしない。
ただ名前だけは呼べない。
彼も自分自身が自分自身へのけじめとして忍者男と名乗ることを決めた。
大人になれば直接名前を呼ばれる事はへるのだ、僕はこの話であえてドナ先生と話かけたとする事はあれど実際には先生や2人なら目線ですむ。
「確証はないですが十中八九。」
僕はそう答えた。
2人になり師匠は涙をこぼす。
皆の前で僕を叱りつけた彼女ではない。
2人になりようやく弱さを隠すことを辞めた。
探検家は危険な職業。
人が洞窟に住んでいた時代から存在する。
何人もの命を飲み込んできた。
「私が話をつけに行く」
師匠はそういった。
大悪女サラに負けたハンナに一方的に負けるのが僕の師匠。
それでも先生と大悪女サラはかつての友人どうし、連絡もつくのかもしれない。
よもや大悪女サラも先生を殺しはしまい。
・・・大悪女サラは何処まで命の精霊に操られていたのだろうか?
先生は後日ボロボロの姿で僕の前に現れれる。
ウェンディにやられた。
ウェンディはサラの正体
大悪女サラのもとに行かせない為。
先生のボロボロの姿を見て僕は目つきが鋭く尖る。
怒りから戦いに向かおうとした。
そんな僕を先生は縋りつきとめる。
「先生どうして!?」
「私とサラはホントはちっとも仲なんてよくなかった。私がサラに甘えていた。多分サラに止めてもらえると分かってた。だからホントは失敗するとしりつつ大悪女サラに向かおうとしただけだった。」
先生はサラは自分より優秀だからと今までもずっと見捨てて来た事を付け加えた。
傷つくサラにてを差し伸べはしなかったと。
そんなのは嘘だと僕でもわかる。
だったらそんなにボロボロになるわけがない。
先生は本当に大悪女サラの元に向かうためにウェンディに全力で挑んだのだ。
僕はその日久しぶりに師匠と戦う。
昔稽古をつけてもらった時のように。
ハンナと僕にそこまでの実力差はない。
僕が勝つことは分かっている。
けれど勝ち負けはどうでも良かった。
大悪女サラは”その日”まで僕の元に現れない。
戦いの後先生が大悪女サラを説得したことを聞いた。
章を分けてないですが、サラの森編は終わりです。
次からは天使の世界編です。




