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命の精霊は世界位は守れと言ったのだろう

僕は死んだ。魔法使いは普通の死なら生き返る事がほとんどだ。自分より相当強力な魔術師との戦いでも生き返る事が多い。また錬金術師は特に生き残りやすい。それでも大悪女サラは僕に復活を諦めさせる力があった。

だから僕は自分が復活出来たのは奇跡だと思った。


そんな僕にウェンディは「人はそんなに簡単に死なないわ」と言った。

誰を想っての事かはわからない。

顔には泣き腫らした跡がみて取れる。


僕は復活直後でまだふらふらとしていたが、ウェンディを心配させないように起き上がる。

普通の人間であれば生きてはいられないような傷がのこっている。


心臓は鼓動を止め、両の目は光を失い、肺には血が溜まっている。

ハンナも隣で眠っているが全身に呪いによるやけどをおっている。

僕はふらふらとハンナの元に向かう。ウェンディを見ることが出来ない。

僕は「どうしてもっと早く助けてくれなかったんだ」と彼女を責めたくなかった。身勝手と分かっていても彼女を見続ければきっとそうした。僕はなんと弱く醜い人間なのだ。

だから僕はまだ生死の淵をさまようハンナの元に向かい、彼女を抱き上げ大声を上げ泣いた。

ウェンディ何も言わずに僕らを見つめている。


僕はもう一度あたりを見回す。

この戦いを生き延びたケロちゃんはカトリーナさんの心臓の傷口を舐め癒している。カトリーナさんは命に別所はなさそうだ。


ウェンディは「ごめんなさい」と呟いたが僕は何も答えなかった。

彼女はきっといつもそうなのだろう。助けた人にさえ優しくされない。

僕は未だにその後悔が胸にのこっている。


「サラはなぜ僕を、それにウェンディはハンナといい勝負だと聞いていたけど、ハンナはサラに歯が立たなかった。」

僕はウェンディを責める気持ちをそらすためにそう尋ねる。最初サラは命の精霊に操られ力を増していたのかと思ったけれどサウェンディと戦うサラは僕達と同じだけ強かった。


ウェンディは顔に手を当て少し考える。

「ハンナと戦う時は私はハンナの力を引き出すような戦い方をしてる。だからハンナは気持ちよく戦えただけでまだまだ実力差はある。サラがあなたを殺そうとしたのは、あなたにもわかるでしょう?私の抑えといる本心よ、世界中から大悪女と言われて、悪魔認定を受けて、それでも世界を守る。怒りを忘れさせない者はきっと術で操ったわけじゃない。それだけの事をしたのだから世界くらいは守れと言ったのでしょう。」


ウェンディは最後に私にそれをしない理由はないと小さくつけ加えた。








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