魔法使いは死んでいても多少情報がわかる。
僕の魔法によりウェンディが現れる。
それによって用済みとなった僕は最初にいたサラに消される。
僕はこの時死んだのだ。
ただしこれからの話は憶測ではない。
魔法使いは死んでいても様子がわかる。
ウェンディとサラは全く同じ姿格好をし、互角にたたかっている。
ここで断っておくと私がウェンディを呼び出したのではない。この2人が戦う事ははじめから決まっていた。
魔法で何かが変わったりはしていない。
ウェンディは私のピンチを察して助けに来たが、間に合わず私が死んだ直後に現れた。
名前のある魔法は少なく、また効果もほとんどない。
僕の魔法は予め決まっていた事を予め決まっていた通り書いていただけであり、世界になんの影響もあたえなかった。それこそが本当の魔法だ。
サラとウェンディが互角に戦うのは当たり前であり、2人は同じ肉体、同じ記憶、同じ能力を持つものだった。。
サラは操られていたのだろうか。
幾らサラが大悪女と呼ばれる天才という事を考えても強すぎる。ただもしそうであった場合、怒りを忘れさせない者はウェンディも操ることができるはずである。怒りを忘れさせない者かそれをしないのはサラとウェンディを戦わせる事、それ自体が目的だからなのだ。きっと戦わせた結果にすら興味はない。精霊とは結果を求めるより運命を回す事を目的とする。一番厄介で危険な存在だ。
僕は戦いを見つめている。
肉体の方の意識はもうない。
最初の予想との違いはウェンディが有利に戦っている事だ。互角に見えたのは最初だけ、勝負にはなっているがウェンディはサラを寄せ付けない。
「二次魔法になれば完璧なコピーはつくれない。エリー様たち三女神についてはコピーもつくれないし。」
ウェンディはそういった。怒りを忘れさせない者に言ったのだろうか。
敗北を悟りサラは逃走した。
サラはウェンディと全く同じ記憶をもつ。全く同じ経験をしている。魂だけが命の精霊により与えられた。
ウェンディは皆の死を思いようやく涙を流したのだろうか?私はそれを観たくないと思う内に魂の方の意識も消えていった。




