航海
まったりとした日中
俺は四人でババ抜きをしていた。
今は、船にキャンピングカーを積む交渉をアリスが行っている間、暇なので我々は遊戯で遊んでいる。
「あ、今お前ジョーカー引いただろ」
「何でわかったの!!!」
そんな馬鹿なことをやっている中、アリスが返ってきた。
「おい貴様ら、なにやってるんだ。今すぐ仕事をしないなら、今晩は私が料理するぞ?」
何やら、お手伝い宣言をしてきたようだが、他二人はそそくさとかたずけを始めた。
「さ、かたずけましょう」
「そうね、それがいい」
「ん?どうしたの?二人とも?」
中々に挙動不審な二人を見るに、アリスの食事はまずいのだろう。俺も黙って運転席に行く。
「船にこの乗り物を乗せることは可能だ。一応、古代遺跡の魔道具と言うことにしている」
なるほど。
それはさておき、大きな木製の船の甲板に縛り付けられう。
「よし。俺はこのまま車からは出ない。四人はどうする」
「私もこのままとどまるわ」
ノリスが、早々くつろぎながら言う。
何ともまぁ、ご満喫のようだが、コイツ、本当に何で女神なんてやってこれたんだ?
「そうですね。私もここに残ろうと思います」
「私は、外にいる。こんな狭いところにいると、船酔いしそうでな」
「私も外にいるよー」
と言うことで、三人だけが残ることになった。
「大富豪でもするか?」
「なんですか。その興味をそそられる名前の遊戯は!」
イリアが目を輝かせてこちらを振り向く。
うわ~。
なんか、清楚なお嬢様に教えて話ならない遊戯のように思えるんだが。
「そ、そうか。おいクリス、お前はどうする?」
「やるは!勿論かけありで!」
そう言って、クリスは、先ほどの港で買ったポーションを出す。
「あなたたちは、ビールをかけなさい!」
俺とイリアはお互いに肩をすくめる。
この世界のビールはどんなものかと三十本ほど買ったのだが、クリスも別に買っていた。
更に、クリスはそのビールをいたく気に入ったようで、二本しか買っていなかったクリスも、追加でほしくなったようだ。
待ったク、この女神は一体何をつかさどっていたのやら。
前世は酒豪なんてものじゃないだろうな。
酒は人を惑わすからな。
「さあ、速く!」
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「そう言えばイリア、何であいつらと一緒に行かんかったんだ?船酔いするかもよ?」
そう言って2のカードを出す。
「流しね」
クリスがそう言ってわきに置く。
「まあ、この乗り物のことですから、対策くらいはあるかと」
まあ、その通りなんだが。
俺は、黙って微笑むのだった。
このキャンピングカー、水平に車内を保つセンサーがある。
多分、それで大丈夫だと思う。
「まあ、なんとかなるさ。それより、次あんただぞ」
「ええ、分かりました」
ゲームを傍目に見ながら、こんな時間が欲しかったのと、しみじみ思うのだった。
ゲームも終わり、一階でクリストお茶を飲んでいた。
イリアは二階の自室に戻っていった。




