後始末
会議が終わると、各々部屋に戻っていった。
どうでもいいが、こいつらの適応能力はどうなってるんだ。
今日だけですでに三か所行き来してるんだぞ。
しかも一か所は部屋ですらない。
その図太さを是非分けてほしいもんだ。
時を経て夜。
草木も寝静まる真夜中に、俺はたたき起こされていた。
「当夜殿!何故寝ている!」
何故だろう、理不尽な質問を受けている気が
「モガッ!」
布団を巻き上げられた。
キャー、泥棒ー
「バカなことやってないで、早く準備しなさい!」
はて、馬鹿なこととはいったい何だろう。
そもそも、人間とは、夜に寝る生き物ではなかっただろうか。
「襲撃と言ったら夜でしょ!」
なるほど。
つまり俺以外の四人には、以心伝心が備わっていたわけだ。
ノリスを含めた三人がここにいるのがその証拠と言うわけだ。
どおりで、昼間静かだと思ったよ。
「なら先に言えよ」
「はて?ノリスさんに言伝を頼んでいたような」
あちゃー、そりゃ伝わらんわ。
コイツの場合、聞いたらまず自分が寝る。
一番保身に走る奴におしえちゃあいけねぇぜ、イリアさんよ。
「で、何すりゃいいんだ?」
「囮よ!」
説明、終わり?
何なんだ、この不条理な時間は。
俺だけか?俺だけが不思議に思ってるのか?
「それでは、よろしくお願いします」
そそくさとキャンピングカーを出て行く三人。
「おい。一応一抹の望みをかけてお前に聞く。どうすりゃいいんだ」
「そんなの知らないわよ」
ですよねー。
ノリスと顔を見合わせ、
「「寝るか」」
寝ることにした。
~~~~~~~
朝
頭が割れるんじゃないかと思うほどの揺れが俺を襲った。
「な、何事じゃ!」
やっとの思いで目を覚ましてみれば、ぼろぼろの三人組が仁王立ちしていた。
「おお、なんだ。無事戻ってこれたのか」
俺は努めて朗らかに言う。
「よくぞ戻ってきた勇者たちよ。お詫びに朝食はカップ麺を出そう」
「いらん」
おやおや、アリアさん。
カップ麺ほどの贅沢はありやせんぜ?
「説明は?」
イリアさんや、淑女系キャラが崩れてまっせ?
「一回死ぬ?」
おやおや、クリスさん。
人を簡単に殺しちゃあいけねぇ。
「「「早く説明しろ」」」
さて、何故俺はこいつらに詰め寄られているのだろうか。




