表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/20

奇襲です

微睡みの中感じる緩やかな冷風。


背中にはフワフワな感触と腰の辺りの激痛。


「っは!」


そして目が覚めたら、夜だった。

目の前には暗闇の中茂っている木々。


既に一日が過ぎた為なのか、外は暗かった。

未だに状況が分からなかった。


「そもそも、ここはさっきいた場所なのか?」


確かめる術は無いが、これでも異世界転移した男だ。ここがまた別の異界だと言われても信じるだろう。それ程までに、ここ数日の体験は自分の常識を覆した。


しかし、その後にすぐに元の世界だと分かった。

周りに茂っている森は確かに昼間見た景色だった。


とりあえず、町が見える辺りまで近づく。


出ないと四人を拾えないからな。

つくづく不幸に会う自分が、ちょっと怖い。


で、やってきたわ良いんだが、誰もいない。

まあ、あんな飛行物体が飛んでる中、町で生きてる奴なんて見たら、即逃げる。


「う~ん、やっぱり、昨夜のうちにみんな逃げたのか?なら起こせよって感じだけど」


窓を開けて、周りを見る。


丁度平地と森の狭間の辺りだった。


静かな風音と、涼しい風。


地面を見れば四つのふくらみが。ん?ふくらみ!


「っておい!そこに誰かいるのっグハッ!」


いきなりふくらみが、立ち上がり、俺の口に草を入れてきた。


「モゴッ!モゴモゴモゴッ!!」


口に中から薬草を出そうと四苦八苦している間に、窓から侵入された。


っていうか、地面から窓までどれくらい高さがあると思ってんだ。


「ペッペッ、畜生!何しやがる!」


入ってきた侵入者を見れば、ノリスと他三名だった。


「お前ら、こんなところにいたのか」


草の中で過ごすって、すごいな。


総理大臣の次に尊敬してやるよ。


暫くして、ノリスが口火を切った。


「ちょっと、今の私たちを見てなんとも思わないの!」


ふむふむ。


草が体中にこびりついているため、車内が汚れている。

と言うか、なんかこいつら臭いぞ。


「とりあえず、風呂入ってこい」


こうして、ようやく、でもないんだが、合流できた。


「何があったんだ」


風呂上がりの三人を、畳の上に正座させて聞き取り中である。


「いや、昨夜魔族の奇襲があってだな」


まぁ、百歩譲ってそこはわかる。なんせ、魔族などと言う世にも恐ろしい生物の襲撃だ。まだそこは良い。だが、何故俺を置いていったかだ。と言うか、正門の隣に泊まってたんだから、起こすくらいできるだろ。

そもそも、魔族が悪いなど誰が調べたんだ?まあ、そんなことを辿っても誰も幸せにならんのだろうかrら、聞かないが。


「そ、それは申し訳ないと思ったのだが、魔族が当夜殿の乗り物を攻撃しても、びくともしていなかったので、大丈夫かと。なので、我々は先にとなり町に向かって町を出て、我々は、当夜殿がこちらに来るのを待っていたわけだ。だが、一度合流したはずなのだが、急に走り出して、焦ったのだぞ?」


なるほど。

納得は出来んが、理解はしてやろう。


急に眠気がやってきたのもこいつらのせいだろう。

多分。



ああ、してやるとも。こいつらは、要は勇者一行ってやつだろう。なれば、それなりのイベントが付きものなのだろう。そうでなければ劇にならない。


まあ、そんなことはどうでもいい。


其れよりもだ。


「これからどうするつもりだ?」


俺の言葉に一番に反応したのはイリアだ。


「勿論取り返します。彼らの町を」


真剣な眼差しでそう言われると、こちらも言いにくいのだが。


「無理だと思うぞ?」


そもそも、何故俺がこんなことに悩まなければならない。

唯のタクシー親父の仕事じゃなかったのか?

まったく。


めんどくせーな、こんちくしょう。


「それでも、守らなければならないのです」


ああ、そうかよ。


まったく。


こいつらの送迎を受けた以上、乗りかかった船だ。


「畜生。で、作戦はあるのか?」


俺は苦虫を噛んだかをで三人に聞く。

一人、話についていけず、紅茶を啜る女ノリス。


もし捕まったら、コイツをおとりにして逃げよう。


こうして、三人と一緒に魔族から町を取り返すことになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ