町の異変
結局、昨日は町の宿に泊まることになった。
と言っても、自分だけキャンピングカーの中で寝泊まりしたのだが。
だって、心配だろ?いつ誰に傷付けられ、汚されるか分かったもんじゃない。
空けて翌日、俺たちは正門広場で待ち合わせをしていたのだが。
「誰もいねぇ」
朝早くなのか、今日は休日なのか、正門広場はやけに静かで、人っ子一人いなかった。
周りには空きベンチが山ほどあり、俺が一人だけここにいる不自然な状況になっている、
ちなみに、ここで朝に待ち合わせをしようと言ったのは、向こうさんだ。
とりあえず、キャンピングカーの運転席に座り、四人を待つ。
今は擬態を解除しているので、周りにはキャンピングカーに見える。
寝みーなーとまどろんでいた時、それは起きた。
『ギョアーーーーーー!!!!』
それは聞くものを不快にする音だった。
「な、なんだ?」
窓の外を急いで覗く。
そこには驚愕の光景が広がていた、
無数の黒い飛行物体が飛んでいた。
それはもう、空を埋め尽くさんとするほどに。
「なんだなんだ!あいつらも来てねぇっていうのに!」
急いでエンジンをかけ、開けっぱなしいなっている門を通る。
て、開けパなし?
今は考えている暇がない、とにかく逃げる。
あれらが、日常的に、それこそカラスみたいに街中を飛んでたりするならわかるが、そうは見えない。
エンジン音に気づいたのか、こちらに飛んでくる黒い飛行物体。
通称黒物
だが、もしかしたら、本当にただ飛んでいるだけなのかもしれない。
ミラー越しに後ろを見ると、町に残されていた数頭の馬が、無残にも食べられていた。
いやいやいや、あれが日常茶飯事だったら、俺もう町に入らないわ。
全速力のキャンピングカーがやがて森の中に入ると、黒物は追ってこなくなった。
「ふぅ、なんだったんだいったい」
そもそも、あの三人は無事なんだろうか?
俺は静かに町に向かって合掌した。
「さて、次の町にぃいいいいい!!!!!!!!!!」
出発しようとしたら森から人が落ちてきた!
「ぎやあああああああああ!!」」
そこでは眠ってしまった。
きっと、過度なストレスを受けて、疲れてしまったのだろう。
きっと。




