26、side新・魔王軍対国家殲滅部隊総隊長⑤
つおい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
『くっ、くそ、そ、そうだ!!、相手が狙撃手というならば背を向けて逃走は愚策、寧ろ必要なのは後退ではなく接近、そうすれば誤射が怖くて簡単には援護出来ない筈だ』
「ば、馬鹿者!!、奴らの狙撃の腕は相当な物だ!、そんなことをしたところで一瞬でも離れた瞬間に撃ち抜かれて終わり、そんなことすらわからんのか!!」
『ッッーーーー!!!ガハッ!!!』
「おい、どうした!!応答せよ!」
追い詰められた者はいきなり突拍子もない極論解釈に行き着くものだ、普段だったら無理だと判断できるのにその時はそのアイデアがとんでもない妙案に思えてしまい、それしか信じられなくなり、そうなってしまったら体が動くのも時間の問題。
俺は軽率すぎると部下に静止を促すが、間に合わず、通信魔法越しの部下の断末魔が響き渡る、それは北、東、南、と続いていき自分が直接指揮している部隊以外は全滅したのだと、頭が絶望一色に染まりながらも冷静かつ客観的、合理的に判断できた、何にも抵抗できない時ほど知能ある生物は恐ろしく頭が回るようになるのかもしれない、それは目の前の危機を何とか解決するため、無意識に思考をしているのだろうが、現状を打破する秘策などあるわけもなく、ただ蹂躙されるのみ。
「………お前らにげろ」
「い、いや今背を向けたら斬られるか撃ち抜かれるだけーー」
「………正面の敵は俺が引き付ける、お前らは何とか魔法弾を掻い潜り、我らの本拠地へと帰るのだ!!」
「ば、馬鹿な、それではヘクター様はどうなるのですか!!」
「………ふっ、な〜〜に、俺を誰だと思っている?、骸のヘクターだぞ?、貴様らが逃げ切った後、適当なところで俺も撤退するさ」
「で、ですが!!!」
「いいからここは俺に任せて先に行け!!、振り返らずに、真っ直ぐにげろ!!、一人でも多く本拠地へと無事帰還しろ!!、最後の総隊長命令だ!!!」
「ッッーーーわかりました、お前ら撤退するぞ!!」
「………全く手間のかかる部下達だ………さて、邪魔者はいなくなった、最後の大仕事だ、骸のヘクター………異名通り暴れさせてもらう!!!」
俺の最後の戦場だ、張り切って一人でも多く敵兵を倒そう、そうすれば狙撃手もこっちに注意が向く、その分味方への攻撃が減り、生き残りの人数が増える。
つおい(╹◡╹)




