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織田と毛利と歴女と軍女  作者: 篠原2


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プロローグ6 問答

 何者かの言葉に困惑した綾は、その困惑から出た言葉をそのまま何者かにぶつけていく。

 そうして綾の言葉を聞いた何者かもその言葉に対して言い返していき、ここから綾と何者かの言い争いが始まっていった。


「……いや、私が男って! どこからどう見ても女でしょうが!?」


「お、女!? ふ、ふざけるな!! お前のような大女がいるか!」


「お、大女……? わ、私が、大女……? い、いやいや、そんなわけないでしょ!? 私の身長、162センチで平均ぐらいだよ!?」


「……うん? ……センチ……?」


 綾との言い争いの最中、突然言葉を弱めていく何者か。

 こうして何者かが綾に向けていた圧力が弱まったところで、綾が今までのやり取りで気になったところを静かに考え始める。


「……うん……? なにか、静かになったな……? どうして……?」


(……まあ、今は静かになった理由を考えるより、あの人が私に言ってきた言葉を考える方が先か……なによ大女って……わたしがXやインスタにその動画をアップさせたら爆発炎上間違いなしだっていうのに……まさかこの人、どんな炎上してもまったく気にしない無敵の人だって事……!?)


 ここまで考えた綾が驚愕の表情で何者かをじっと見ていく。

 そんな時、何者かが綾に言葉を掛けてきた。


「……」


「……おい、大女」


「……まだ、私の事を大女って呼ぶのか……」


「……ええい、返事をせんか、大女!」


「……なんですか……?」


 何者かの声掛けに対して、不機嫌そうな表情で応じていった綾。

 そんな綾に何者かは、一つの質問を行ってきた。


「一つ聞く! せんちとはなんだ!?」


「……は? ……え?」


「……何を不思議そうな顔をしておる!? 早う答えぬか! せんちとはなんだ!?」


「……センチはセンチじゃないですか。ものの長さの単位ですよ」


 何者かの質問に、困惑しながら答えていく綾。

 一方の何者かは、自身の質問に対する綾の返答に困惑しながら次の言葉を放っていく。


「……な、長さの単位……? む、むぅ……」


「……」


「……おい、大女」


「……なんでしょうか」


「せんちとは、何尺の事を言うのだ……? 答えよ」


「……は? 尺? ……え?」


 何者かの次の言葉は、センチは何尺か? というものであった。

 この質問を受けた綾は動きを止め、頭をフル回転させて今の状況を考え始める。


(……え? 待って? センチを尺で聞いてくる? しかも、割と平均ぐらいの身長の私を大女だと言ってくる……それに、あの人のあの服装……もしかして、これ、時代劇の撮影とかじゃなくて、本当に、昔の日本……?)


 ここまで考えた綾の背中に、嫌な汗が流れ始めた。

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