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俺の恋愛フラグ、全部百合に吸われてない?  作者: 星恋 hosiko


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災厄

いつも読んでいただきありがとうございます。


今回は、

白の塔編のクライマックスへ突入する回です。


ついに、

“災厄”そのものが姿を現します。


そして今回、

レンがかなり主人公しています。


でも本人は、

たぶんそんなつもりありません。


それでは、第65話。

よろしくお願いします。

 ドクン。


 ドクン。


 ドクン。


 塔の心臓が脈打つ。


 部屋全体が揺れていた。


 そして。


 心臓の奥。


 黒い影がゆっくり立ち上がる。


「…………」


「…………」


 誰も動けなかった。


 大きい。


 というより。


 “存在感”がおかしい。


 影なのに、

 見ているだけで頭が痛くなる。


 空間そのものが歪んでいた。


「うわ……」


 レンが引きつった声を漏らす。


「今までで一番ヤバい」


 フィオですら、

 少し顔色が悪い。


 ミアも剣を握り直していた。


 リオンは黙ってその影を見ている。


 すると。


 黒い影がゆっくり目を開いた。


 赤い瞳。


 それだけで空気が重くなる。


『……白の巫子』


 低い声。


 塔全体が震えた。


 リオンが息を呑む。


『ようやく』


 影が笑う。


『ようやく、帰ってきた』


「帰ってない」


 リオンが即答した。


 その声は震えていた。


 でも。


 逃げなかった。


『お前は私の器だ』


「っ……!」


 空気が凍る。


 レンが眉をひそめた。


「器?」


 セレナの表情が変わる。


「まずい……!」


「え?」


「塔は白の巫子を使って、

 完全復活しようとしてる!」


 静寂。


 レンの脳が止まる。


「……つまり?」


「リオンが取り込まれる」


「は???」


 レンが叫ぶ。


「却下却下却下!!」


 影が笑う。


『拒否権はない』


 次の瞬間。


 黒い腕が無数に伸びた。


「っ!!」


 ミアが斬る。


 フィオが凍らせる。


 でも止まらない。


 腕は真っ直ぐリオンへ向かう。


「リオン!!」


 レンが飛び出した。


「レン!?」


 リオンが目を見開く。


 レンはそのままリオンを突き飛ばす。


 直後。


 黒い腕がレンを掴んだ。


「がっ!?」


「レン!!」


 全員が叫ぶ。


 冷たい。


 身体の中へ、

 何か入り込んでくる。


 気持ち悪い。


『……貴様』


 影がレンを見る。


『なぜ邪魔をする』


「うるせぇ……!」


 レンは歯を食いしばる。


「相棒取られるの嫌なんだよ!!」


 黒い腕が締め付ける。


 痛い。


 でも。


 離さない。


 その瞬間。


 リオンの顔が歪んだ。


「……なんで」


 小さな声。


「なんでそこまでするんだよ」


 レンは笑った。


 半分泣きそうな顔で。


「だって仲間だろ」


 静寂。


 リオンの目が揺れる。


 その時だった。


 フィオが静かに呟く。


「……ミア」


「うん」


 二人の空気が変わる。


 魔力が膨れ上がる。


 ミアが剣を構える。


 フィオの魔法陣が広がる。


 そして。


「レンから」


 ミアが笑う。


 でも目が笑ってない。


「勝手に奪おうとしないでくれる?」


 次の瞬間。


 銀色の光と紅い斬撃が、

 一気に黒い腕を切り裂いた。

第65話、ありがとうございました。


ついに出ました。


白の塔に封印されていた“災厄”。


今までの黒騎士や霧喰いとは違って、

今回は完全に

「存在そのものがヤバい」

方向で描いています。


見てるだけで頭痛くなる感じ。


理解できない圧。


そういう“格の違い”を意識していました。


そして今回、

かなり重要だったのが、


「器」


という言葉です。


つまり塔は、

ずっとリオンを探していた。


白の巫子として。


自分を復活させるために。


だから王家も、

リオンを“特別”として扱っていたんですよね。


でも今回、

レンが真っ先に飛び出しました。


理由。


「相棒取られるの嫌なんだよ!!」


めちゃくちゃレンです。


世界を救うためとか、

運命とかじゃない。


仲間だから。


そこがレンの強さなんだと思います。


そして今回、

ミアとフィオもかなり本気です。


特に最後。


完全に

「うちの仲間に触るな」

モード入ってます。


この二人、

レンとリオン関連だと火力が上がる。


あと今回のリオン。


たぶんかなり救われています。


“特別だから守られる”じゃなく、

“リオンだから守られた”。


そこが、

今までと一番違う。


そして白の塔編、

いよいよ本当に最終局面です。


もし楽しんでいただけたら、

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「レン主人公してる」

「リオンしんどい」

「フィオ怖い」

「ミアかっこいい」


みたいな一言でも、

作者はめちゃくちゃ喜びます!


いつもありがとうございます!

次回もよろしくお願いします!

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