表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の恋愛フラグ、全部百合に吸われてない?  作者: 星恋 hosiko


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/42

お前、百合カップルに挟まれて生きてるの?

今回はリオン本格参戦回です。


そしてついに、

読者がずっと思っていたことを、

リオンが全部口にします。


レン、がんばってください。

「……とりあえず座る?」


 気まずくなった空気を誤魔化すように、

 俺は近くの屋台を指さした。


「賛成」


 リオンは即答した。


「ちょうど喉乾いてたし」


 結果。


 俺たちは屋台のテーブルを囲むことになった。


 俺。

 ミア。

 フィア。

 リオン。


 ……なんだこのメンツ。


「へぇー」


 リオンはジュースを飲みながら、

 じーっと俺たちを見る。


 嫌な予感しかしない。


「何」


「いや別に?」


「絶対なんか思ってる顔だろ」


「まあ思ってるけど」


 ほら来た。


 リオンは楽しそうに笑った。


「キミたちさ、かなり有名だよ」


「え?」


 フィアが目を丸くする。


「“三つ星の灯”でしょ?」


「知ってるのか」


「最近ギルドでめっちゃ噂聞くし」


 リオンは頬杖をつく。


「黒髪剣士と聖職者の百合カップルに挟まれてる風使いの少年って」


「誰がそんな説明した!?」


 ミアが吹き出した。


 フィアは顔真っ赤。


「ち、違っ……!」


「違うの?」


 リオンが首を傾げる。


 フィアが完全に詰まる。


 ミアは露骨に視線を逸らした。


 分かりやす。


「いやまあ……その……」


 俺がなんとかフォローしようとすると。


 リオンが真顔で言った。


「いやでも、付き合ってるでしょ?」


 沈黙。


 風が吹く。


 屋台のおっちゃんがこっち見てる。


 やめろ。


「……なんでそう思う」


 ミアが低い声で聞く。


「空気」


 即答だった。


「あと距離感」


「っ……」


「それにそっちの聖職者の子、キミのこと見る時だけ顔違うし」


 フィアが固まる。


 耳まで真っ赤。


「あとキミも」


 リオンがミアを見る。


「この子に近づく男への警戒心すごい」


 図星だった。


 ミアが完全に黙る。


 俺は思った。


 うわぁ……。


 外から見るとそんな分かるんだ……。


「で」


 リオンがジュースを飲む。


「なんでキミ平然としてるの?」


「え?」


「いや普通、失恋して気まずくならない?」


 直球。


 かなり直球。


 フィアが慌てる。


「り、リオンさん!」


「ん? ダメだった?」


「ダメです!」


 ミアも珍しく睨んでいた。


 でも。


 俺は少し考えてから笑った。


「まあ、最初はちょっとショックだったけど」


 二人がこちらを見る。


「でもさ」


 俺は肩をすくめた。


「この二人見てると、なんか応援したくなるんだよな」


 静かになる。


 リオンが少しだけ目を丸くした。


「へぇ」


「なんだよ」


「いや。キミ面白い」


「褒めてる?」


「たぶん」


 フィアが困ったように笑う。


 ミアは少しだけ目を細めていた。


 その顔が、

 なんか安心したみたいに見えた。



 屋台を出たあと。


 夕方の街を四人で歩く。


 リオンは妙に自然に会話へ入ってきた。


「レンって昔からそんな感じなの?」


「どんな感じだよ」


「苦労人体質」


「否定できないのが嫌だ」


 フィアが吹き出す。


 ミアも少し笑ってる。


 ……なんだろう。


 変な感じだった。


 でも悪くない。


 その時。


 リオンが急に小声で言った。


「でもさ」


「ん?」


「キミ、一人じゃなくてよかったね」


 一瞬。


 言葉が止まる。


 リオンは前を向いたまま続けた。


「その二人、ちゃんとキミのこと好きだよ」


 恋愛じゃなくても。


 必要な存在として。


 たぶん、

 そういう意味だった。


 俺は少し黙ってから。


「……うん」


 小さく笑った。


 夕焼けが街を染める。


 その隣で。


 ミアとフィアが、

 いつもの距離で並んで歩いていた。

第20話ありがとうございました!


リオン、

かなり遠慮がありません。


でもその分、

三人の関係を外側からハッキリ見抜く役として動いています。


特に今回の


「百合カップルに挟まれてる風使いの少年」


は、かなりこの作品の核心でした。


そしてレン。


もう“失恋した主人公”ではなく、

ちゃんと二人を大切に思える場所まで来ています。


だからこそ、

リオンの


「一人じゃなくてよかったね」


という言葉が、

かなり大事だったりします。


あとミアとフィア。


そろそろ本当に隠せなくなってきました。


特にミアの嫉妬、

外から見るとかなり分かりやすいです。


次回、

リオンが三人パーティと一緒に依頼へ行きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ