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異世界ふしぎ発見-アフリカの果てまで行くZ〜-

死んだ先を考えるなら、生きてる今を見せてみろ。


クルド王国はアフリカ大陸南部にある小さな国だ。

国土のほとんどは砂漠であり海沿いに街が集中している。

地下資源に恵まれ石油貿易が主な外貨獲得手段である。石油利権により、後述する領空侵犯を国連は黙殺している。


にしても暑いな、ここは!

カラッとしてるので汗はあまり出てこないが肌を刺すような直射日光はキツい。


こんなクソ暑いクソみてぇなところにわざわざ来たのには理由がある。

まず母国では転売がし難くなった。在庫も捌けないし買い占めた時の借金もある。遠くまで逃げてしまおうってことだ。


またここには色々と仕事がある。軍部のパイロットは何時でも人手不足と聞いた。俺はレイザーテールなら操縦できる。祈りの強さも負けちゃいない。


現に俺は正月の福袋で当てたレイザーテール7号(一般家庭用カスタム初期仕様)でここまで飛んできたのだ。不法入国だがこの国もやたら他国の領空侵犯してるのでおあいこだろう。


さて早速王国軍に頼み込んで俺を編入してもr……


「おい、そこの男」


「なんだ?俺はいそが……」


空いた口が塞がらないという言葉があるがまさか本当に空いた口が塞がらなくなるとは思わなかった。

とある人造人間アニメの劇場版が延期に延期を重ねた時もこんなことにはならなかった。


俺に話しかけてきたのは鮫だった。


何言ってるのかわからねぇかもしれねぇが俺だってわからねぇ……(以下略)


「おい、聞こえているだろ?言語が違うのか?そんなことはないはずだが?」


「あ、いや、聞こえてる……聞こえてしまっている」


なんだ?俺は頭がおかしくなったのか?鮫が喋る!?そんなことあるか!鮫に発声器官なんてないだろ!


だが、目の前のサメは喋る。これはもうどうしようもないほどの現実だ。


「聞こえているのなら返事をしろ。常識だろ?な?」


鮫に常識を問われるとは思わなかった。

まさかこれはあの意味不明な列車のせいなのか?俺も兵隊失格なのか?ゲヘナチケットは大事なものだったのか!?


「おい、お前はあの黒軍服の仲間なのか?」


「黒軍服?い、いや、違う」


「じゃあ、博士の仲間か?」


「博士?それも知らない……俺は王国軍に…」


「王国の『鮫狩り』か?一番価値のないゴミが来たのか。俺を誰だと思ってる?大いなる『十鮫月(チェントスクアーロ)』の『引潮』、そのⅢの歯「暴虐のフェロクス」だ!!」


くそぉぉぉぉぉぉ!!!!!

何言ってんだコイツ!!新設定を続々出してくるなぁぁぁ!!!わけわからん単語がものの数行の中に5個はあったぞ!!もっとバラして言え!いっぺんに言うなッ!!


が、つっこんでもいられない。


鮫が俺の頭に噛みつこうと口を開くのがわかった。その刹那には俺は動いていた。

俺だってプロ転売ヤーだ。この程度はこなせないと。


それでもギリギリの回避だった。

あの鋭い歯に噛まれればひとたまりもないだろうなぁ。


さてどうしたもんかな。

この鮫、まだまだやる気だ。



灼熱の砂漠で喋るサメと、であった〜

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