32 人物、マジックアイテム、魔法まとめ(31話まで)
三十話と本編も長くなってきたので読者の中には忘れられてしまった設定もたくさんあるでしょう。
そこで、一応第三十一話までの設定を纏めて書いておこうと思います。ガバガバ資料集です。
ただし、ここから先は本編にも登場していないネタバレも多く含みます。
今後の話を読む上で「ここで説明して欲しくなかった」と思われるような内容は極力避けていますが、ネタバレを絶対許容出来ない方は次の話に飛んでしまってください。
●登場人物●
バル──主人公、五つの層を成す世界の真ん中から最底辺の世界まで落ちてきた。高位の奇蹟や秘蹟を扱う。元居た世界では不自由な身分であったが、紆余曲折の末解放され夢見ていた冒険者への道が開かれて数日で異世界に投げ出される羽目になってしまう。魔法・奇蹟・秘蹟の適性が高いが、本人は頑なに剣を使おうとする。かつての自分からの変身願望がその理由。使い魔は鮭のお姫様であるドレッドノート。愛剣は流星。迷宮のように幾層にも積み重ねられた見た目をしているケーキが大好き。名前の由来はバルディッシュから。
スフレ──聖都の賢者、そして欲望に忠実な変態でもある。バルの愛剣に特殊な力を与えた張本人で、ドレッドノートを召喚する為の服従の石(?)を与えた人物でもある。金髪巨乳のお姉さんのような見た目をしているが、主人公に心の中でおばさん呼ばわりされていた。エルフのような尖った耳をしているが、彼女はエルフではない。
ドレッドノート──バルによって召喚されたサーモンのプリンセス。見た目はヒメマスである、なお余談だがヒメマスはマスである故に川を下りて海に出ないし海から遡上しない、あくまで彼女はヒメマスではなくサーモンプリンセスという別種である。魔法・鮭という固有の魔法群の魔法を使う。そして<防御>の技能にも秀でている。一番最初の案だと使い魔は死んでも魔力を消費して呼び出せば復活させる事が出来て、彼女を非常食扱いして迷宮をサバイバルさせていた。あまりにも猟奇的過ぎる為結局廃案となった。どう考えても英断である。
マリー──冒険者ギルドフロンテラ支部、素材買取カウンターのお姉さん。名前が出ているが特に複線でもなんでもない。完全なるモブである。
ガバーム──冒険者ギルドフロンテラ支部のギルドマスター。名前の由来は「ガバムーヴ」であり完全にやられキャラとして生み出された。魔法石級の面汚しと言っても過言ではないが、彼は既知の相手に対しては完成された理論と立ち回りで安定した成果を挙げる事に特化している為無能である訳ではない。
アウロラ──豊穣の女神。第三夢幻回廊を生み出した一柱。魔王の災厄をどうにも出来なかったせいで自らが司っているオーロラを凶兆扱いされるし、人間を見限った神扱いされて信仰されないし、魔王に対する怒りで私いじけちゃうしって感じの女神。その涙が神秘の盾と化した。ドワーフとか迷宮エルフに頼んで何かすごい剣とか鎧を作った!後はこれを使う英雄を選別するだけ!今なら古代種の竜とか倒すだけで手に入っちゃうよ!早く来て!なお最近まで誰も最深部まで辿り着けず、憎んだ魔王はとっくの昔に勇者の手で狩られてしまった。
ホルダード──敗北者系天使。落ち延びた後失った力を取り戻す為聖気を大量に秘めているバルに近付く。天使なので下界の物品や生き物の力を読み解く事が出来る。黒い髪、黒い瞳、白い肌、その顔はとても整っていて大胆なドレスを着ている。有翼で頭上に輪が有る。最近出てきた妖精ちゃんと微妙にビジュアルが被っているのが悩み。基本身体を休める為寝ている。元ネタ的にハルさんだかホルさんだか分からなくなる。
ティア──赤石級冒険者。赤い髪の長髪、小柄な女の子。めっちゃスレンダー、まな板とか言われると傷付くタイプの少女。自称天才剣士だが本当のメイン武器は槍だったりする。明るく可愛く元気良くといった感じの少女だが、ペアを組んでいるアリアとは微妙に気が合わなかったりする。バルをどうしてもパーティーに引き入れたかったが失敗した。今後も結構出番あり。
アリア──赤石級冒険者。黒い髪のセミロング、小柄ながらも出るべき所は出ていて女性らしい丸みをおびている。自称天才魔術師だが、実際天才魔術師である。空間や熱に干渉する魔術が得意。落ち着いた口調とは裏腹にやや情熱的。男に飢えていると思われがちだが……どちらかというと誰かに認められたい、求められたいという承認欲求が満たされていない感じである。冒険者になる前は学園に居た為戦闘経験がやや不足している。
ミザール──冒険者ギルドベアヘッド支部副ギルドマスター。働かないギルドマスターの代わりに奔走する苦労人。頭は良くないが努力と掛ける時間で何とか一定の水準を満たすタイプ。地味に武闘派。
妖精ちゃん──大きさは手のひらサイズ。青い目に腰まで伸びる金色の髪。背中には綺麗な羽が生えている。着ている服は黒いドレス、おへそのあたりに入った透かしがちょっぴりセクシー。気が向くとお気に入りの草笛をぷーぷーする。つまみ食いと魔法のまねっこが好き。何故かバルについてくる。
メーティス──魔術師ギルドイーストエデン支部ギルドマスター。使い魔はねずみ。良く言えばオールマイティーに様々な魔法が使えるが……はっきり言って魔術師としての才能は低い。しかし、彼女には魔法以外の才能があったりする。それを生かして占いなどをするが、それは能力の一端でしかない。
ムノー将軍──イーストエデン軍の将軍の一人、黒牙との戦いで多くの部下と左腕を失うもバルによって左腕と勝利を取り戻した。幼少期から無能のムノー呼ばわりされていたせいで敗北や失敗、誰かに劣ってしまう事に対して強いコンプレックスを持っている。若干コボルドに対する憎しみが過剰。
シャウラ──冒険者ギルドイーストエデン支部司書長。茶髪ロングに銀色めがね。女の前ではぐうたらでも男とサシで向かい合う時には隙を見せないタイプのウーマン。バルの未発見迷宮(第三夢幻回廊)案件での担当になる。面倒、トラブル続きな仕事だがたまーに全身鎧を着ないで担当のバルに会うのが唯一の癒し。彼女的にはあの無骨で無粋な全身鎧を炉で溶かしてインゴットにして適当な公共事業にでも使って欲しい所存。常に命懸けの迷宮探索行に出掛けるバルに対して仕事というより超個人的に心配していたりする。
ロロ──冒険者ギルドイーストエデン支部受付嬢。モブ!
シルバー──冒険者ギルドイーストエデン支部解体長。地味に虹箱騒動の元凶。悪い人ではないのだけど、ちょっぴりお馬鹿だった。
シェリル──冒険者ギルドイーストエデン支部素材買取カウンター受付嬢。最近まで平和だった買取カウンターに悪魔が度々来訪するようになりました。羊頭の悪魔的な兜に重厚な全身鎧を着たやばい奴です。体高だけで数メートルある化物を七匹ぐらい狩ってきます。解体せずに。奴は悪魔です、間違いない。
ガリレオ──暗殺者ギルドイーストエデン支部ギルドマスター。偽名、というより暗殺者ギルドのメンバーは基本的に全員偽名で呼び合っている。敵討ちの為にバルと共闘する。
●魔物●
ウォーターサラマンダー──通称水とかげ、ちなみに通称ボスとかげ先生はウォーターサラマンダーの雌の成体である。ちっちゃい雑魚とかげが雄。水に溺れたサラマンダーのようだ、つまりめっちゃ弱いとかげだからこんな呼ばれ方をしている。なお本物サラマンダー君は強い。
フロンテラブラックウルフ──体長一メートル前後のもふもふウルフ。耳がピンっとたっていてかわいい。農民の敵。
サイクロプスアナザー──第三夢幻回廊で現われた一つ目、青い肌、額に一本角な巨人。大きさは大体三メートル前後がアベレージ。ダンジョン外に生息するサイクロプスとは細々とした差異がある。行使可能な武装は魔法銀製。咆哮で仲間を呼んだりする程度の知能はあるが所詮獣レベル。ただし群れる。ダンジョンギミックで魔法や打撃などに耐性を持つ場合がある。
キラーバイパー──素材としてのみ登場、バルが元居た世界に生息する蛇の魔物で水や火に強い耐性を持つ。寝袋の表地に使われている。
シンギンヤギ──素材としてのみ登場、バルの元居た世界に生息する山羊の魔物。シンギンの名の通り元気一杯歌っちゃいます。その毛は保湿・保温性に優れさわさわすると気持ちいい。寝袋の裏地に使われている。
エルダーノースアチェロンドラゴンアナザー──第三夢幻回廊で現われたノースアチェロンドラゴンの古代種。通常のノースアチェロンドラゴンと異なり、額に捻れた角がある。その鱗は濡れたような灰色に輝いている。体長は十四メートル前後。竜種の中でも人間に対して攻撃的な種であるノースアチェロンドラゴン、その古代種は近代を生きる種より更に攻撃的で近寄ってくる外敵を容赦無く攻撃する。作中では不意打ちで致命打を受けたせいでそのスペックを全く生かせなかった。
フォレストキマイラアナザー──第三夢幻回廊で現われたライオンの顔に熊の身体、背には血塗れた羽を持つフォレストキマイラ種が迷宮により変質した存在。
サファイアユルルングルアナザー──第三夢幻回廊で現われた青黒い鱗を持つ巨大な蛇。剣にも魔法にも強い耐性を持つ。火や水、そして原種にはない攻撃方法として凶悪な溶解液を口から放つ。
ウォールハンズアナザー──1対の巨腕と普通の人間の腕を2対、計3対の腕を広げる悪魔。バルは異形の猿の魔物だと誤認していた。3対の腕によるアクロバティックな動き、そして何より<蹴り>の技能を巧みに使ってくる点が厄介。原種との差異はほぼない、毛色が微妙に違うぐらい。
ドール──第三夢幻回廊最深部、迷宮主として配置されていた。神造迷宮で稀によく見かけるタイプの敵。天使を模した肉体に英雄の魂の劣化コピーを宿らせたもの。その強さは宿らせた英雄の魂、そして素体の完成度に依存する。多分また出てきます。
ライカンスロープ──銀色の毛皮、首の周りだけ茶色い毛で覆われている。心臓を一突きにされても死なないほどの驚異的なタフさを持っている。基本的に技巧よりタフさ、自分の持ち味を生かした押しつぶすような戦い方を好む。本来はもう少し北の地域に住んでいた。
コボルド──イーストエデンの人々と、とっても仲良しな犬の頭を持つ獣人のような魔物。仲が良過ぎて随分と長い期間戦争をしている。一部の魔法や剣の刃を滑らせ受け流す特殊な体毛を持つ黒毛と呼ばれる個体がいたりもする。魔法が苦手。最近王冠持ちが狩られてしまった。
ゴブリン──名前しかまだ出ていない。固有の魔法群を持つ。虐殺されないタイプのゴブリン、イメージ的には某名作魔法学校物のゴブリンを武闘派にした感じ。
ドラミングシザー──餓獣の迷宮、猿蟹くんの正式名称。蟹のハサミを持つ猿型の魔物。結構レアな魔物であるはずだった。
フォージフォックス──餓獣の迷宮、火炎狐の正式名称。金色の神々しい体毛と可愛らしい顔つきをしている。集団で炎のブレスを吐き冒険者を攻め立てる。
ブリザードフォックス──餓獣の迷宮、氷雪狐の正式名称。銀色の美しい体毛と美しい釣り目な顔をした美人狐。集団で氷のブレスを吐き冒険者を凍てつかせる。
ワーウルフ──餓獣の迷宮に出現する狼人の魔物。体高二メートル前後、漆黒の体毛を持つ。同じ狼人型の魔物であるライカンスロープに比べると若干格下の種。索敵能力が高め。
アラバスターマンティストラベラー──餓獣の迷宮に出現した放浪個体の魔物。その名の通り白く透き通った身体をしている。非常に高い隠密性能、瞳と鎌を介した死の呪い、凶悪な威力を持つ顎による攻撃を行う。
ウールファーライオン──餓獣の迷宮、第三階層以下で出現。羊毛獅子、または銀獅子。尺の都合で大して描写されなかった悲しい存在。
ミスティックスネークトラベラー──餓獣の迷宮、最深層にいた蛇の放浪個体。身姿すらろくに描写されずにその他大勢の魔物と一緒に焼かれてしまった。あえて例えるならでっかいツチノコ。
ホクレア──餓獣の迷宮、最深層を徘徊する迷宮主。巨大な白狼。白いふわふわした毛並みに月の様な金色の瞳。そのあまりに神々しい姿から森の守り神のようだと信仰している人々も居る。特殊な力は使わない変わりに身体能力が高い。
クラブゴーレムトラベラー──ダイモスの迷宮第二階層を彷徨っていた放浪個体。魔法石の身体の上に岩の皮を纏っている。体高はさほどでもない代わりに巨大な腕とずんぐりした身体で横に広く見える。含有している魔法石はアレです。
クラブクラブ──ダイモスの迷宮第三階層、水路によくいる大槌蟹。見た目はでっかいシオマネキ。
ソードフィッシュ──ダイモスの迷宮第三階層、水路の両脇から襲ってくる鋭い牙と銀色の太刀のような肌を持つ魚。そのくせ見た目は小型のカジキ。
ヘルストライダー──ダイモスの迷宮第三階層、最奥に罠を巡らせ佇むアメンボ。その不可視の魔法糸による罠は、知らずに踏み込めば即座に行動不能という初見殺しな悪辣な罠。ただ、手の内がバレてしまえば火の魔法で簡単に対策されてしまう。
レッサーキマイラ──錬金術師ギルド、中級ギルドメンバーによって作り出されたキマイラ。人造にしてはまあまあの出来。実はキマイラ作成の手間より暗殺者ギルド直上への運搬の方が手間が掛かっていた。それなりの強さだったはずだが相手が悪かった。
●マジックアイテム●
流星──バルが元居た世界から持ち込んだ剣、隕鉄製で切れ味重視。聖都の賢者スフレによって迷宮を巡るたびに強化されていく力を付与されている。特殊性能は割愛。
魔法の袋──バルが元居た世界から持ち込んだ魔法の袋、これを受け継ぐのにも紆余曲折あったのだが多分一生描写されない。実はかなりの貴重品。大型の竜さえ多少時間が掛かれど飲み込んでしまう。
盗掘王の青ランタン──バルが元居た世界から持ち込んだランタン。実は魔法の品なのだがバルは普通のランタンだと思っている。表に出さずにエタった小説から設定が流用されている。
山羊印のエンブレム──聖都フロンテラで冒険者としての第一歩を踏み出した人に贈られるエンブレム。その瞳に嵌められた瞳石のグレードに応じて魔力を使わず魔法を行使可能。黄石なら<依頼板検索>青石なら<識別>。
冒険者のハンドブック──聖都フロンテラで冒険者を始めた人に贈られるハンドブック、黄石から青石までの昇格に役立つあれこれが書かれている。フリーメモ欄の部分が実質無限(埋めるとページが増えていく)なのでマジックアイテム扱い。大切な事、迷宮の地図などを書いておこう。
水蛇の盾──水とかげの迷宮、石箱産。水蛇の加護が込められた魔法の盾。水、土、火などの魔法に耐性を持つ。盾としての性能は凡庸。第三夢幻回廊でぼっこぼこにされて神秘盾にその役割を譲った。
ザーラのレインボーポーションボトル──水とかげの迷宮、石箱産。古の錬金術師ザーラさんが作ったポーションボトル。使っても使っても時間経過で中にポーションが生成される便利な品。ただし、バルは奇蹟を使えるので全く使われていない。普通の冒険者からすれば垂涎の品。
マリアの魔石殺し──水とかげの迷宮、石箱産。魔石をカッティングするのに適した魔法のナイフ。魔石を加工して錬金術などをする際には役に立つ。
水精のつるはし──水とかげの迷宮、石箱産。水の精霊の加護が宿っている特殊なつるはし。その刃は魔法石を傷つけず、土くれには非常に有効。石造りのゴーレムに対しては武器にもなるが、魔法石で作られたゴーレムには全くの無力だったりもする。
ノアの園芸用はさみ──水とかげの迷宮、石箱産。その刃で断たれた植物はまるで切られていないかのごとく生き続ける。植物の採取に非常に有用だが主人公と作者に忘れられがち。
黒火石のホットプレート──聖都フロンテラで購入した加熱用のホットプレート。魔力を込めるだけで発熱して調理が出来る。非常に便利だが主人公は忘れて焚き火をしたりする、作者も忘れがちなのだ。
宝の山──第三夢幻回廊、第五階層で竜を倒した先にあった宝の山。青い魔法石で作られたその部屋を埋め尽くす宝の山はひとつひとつが貴重なマジックアイテム。三十二話以降で主な物が紹介されるのでここでは具体的な説明を控えておく。
アウロラの装備群──第三夢幻回廊、第九階層で発見した装備群。聖水で満たされた大きな杯の中に入っていた。詳細を書くとどう足掻いてもネタバレなので具体的な説明は控えておく。
槍騎士から剥ぎ取った装備各種──第三夢幻回廊、最深部迷宮主である???のドールの身に纏っていたマジックアイテム。竜爪の槍、魔法梟の兜、呪い喰らいの銀鎧、力の化身の篭手、砂漠鼠のグリーブ、矢避けの外套、緑竜の盾……。
旅人の銀杯──冒険者ギルドの受付嬢が冒険者の瞳石から記憶を読み取る際に使うマジックアイテム。
妖精の光──ベアヘッドの宿屋で演出用に使われたマジックアイテム。天井に嵌められた水晶を通して妖精を模した光を放ち、特別な夜を演出する。本物の妖精のおもちゃでもある。
蝗害の斧──ダイモスの迷宮第二階層、王冠コボルドから奪った巨大な棒。三メートルにも及ぶ長大な棒で、三匹の金・銀・銅色の蛇が複雑に絡まり合いひとつの棒と化したかのような異形。常に緑色の炎を纏っている。
煉獄の宝玉──イーストエデンでバルの定宿に投げ込まれた宝玉。透明な宝玉の中に込められた炎が、投擲された衝撃で溢れ出して強力な炎を放つ。石箱産。
※第三夢幻回廊、餓獣の迷宮、ダイモスの迷宮の石箱から産出したマジックアイテムは本編中で紹介予定です。
●魔法・魔術●
魔法と魔術の違い──魔法とは先天的才能、理屈不明の儀式や超越存在との邂逅、特殊なマジックアイテムを通して得る事が出来る力。その理屈は不明。魔法書型のマジックアイテムを解読し習得するのが一般的。魔術とはある程度理屈を読み解く事が可能で、人間達の研究により開拓された魔法に近い技術。これらの定義は厳密な物であって、一般的には混同され使用される。
魔法使いと魔術師の違い──魔法と魔術の違いと同じく基本的に混同して使用される。古めかしく格式ばった考え方をする使い手はそれぞれを厳密に定義し名乗っている。
降雨術──主人公が主に使用する魔術体系。元々は旱魃に対する魔術を生み出す為に考案された魔術群だが時代の変遷と共に攻撃的な魔術<雷槍>や<濁流>が生み出されていく。<抹消>などは最早降雨術の本来の構想から大分かけ離れた物になっている。主人公は専門家ではないので一部の魔術しか学んでいない。
蘇生術──人体の蘇生や治癒を魔術によって行う事を目指した魔術群。奇蹟を行使する為の聖力が乏しい人々にも活用出来、尚且つ奇蹟での治癒が難しい一部の病気を癒せる魔術を生み出す為に一時期盛んに研究された。しかし、その理解難度と活用出来る機会の釣り合いが取れず衰退気味。
建築術──建物の建築や地形変化を魔術によって行う事を目指した魔術群。視線を通していない場所へ魔力によって干渉する事の難しさから夢物語と言われている。
汎用魔術──日常生活に必要な細々とした魔術群。まともな生活をするなら程度の差はあれ習得しておくべき魔術の数々。
支配術──空間を支配し、敵対者を一方的に害する事を目的とした魔術群。人間社会ではなく悪魔社会で隆盛を誇る魔術群で殺傷能力が非常に高い魔術が多い。
魔術の時代区分──魔術はその時代の変遷によって魔術の規模、行使速度の流行り廃りが明確に分かれている。発動するのに多大な魔力を支払う代わりに近代魔術では無理難題とも思える規模の事象を生み出す術が多く存在する<遺産>。遺産よりは洗練されているが、それ以上の術式の改善が困難で近代化を図るのが難しい<年代物>、従来に比べ魔術の規模の縮小、行使難易度増加の代わりに呪文の短文化高速化、物によっては無詠唱化を図られた<近代物>、現代までの研究によって威力の向上と詠唱の不要化が図られた最新の魔術が<現代物>。つまり、遺産<年代物<近代物<現代物という風に魔術は発展してきている。ただし、遺産より現代物が優れているとは限らない。近代化が困難なだけで古くとも有用な魔術も多く存在するし、高速化に伴ない切り捨てた良い部分もある、古めかしい魔術も定期的に見直され時には復元される。
貫通──主人公の使える凄まじい貫通力を秘めた銀槍を生み出す魔法。詠唱は不要だが魔力を練るという特殊な行程が必要で咄嗟に発動するのは難しい。
抹消──主人公の使える降雨魔術のひとつ、聖煌石という触媒が必要な上、長大な詠唱と儀式が必要。視界内に映る広範囲を対象に凄まじい破壊を及ぼす。元々は川の氾濫を防止する為、暴雨を降らす分厚い雲を消し飛ばす目的で開発された。当然<遺産>クラスの古い魔術。
雷槍──主人公の使える降雨魔術のひとつ。青白い雷の槍を生み出し攻撃対象を貫いたり出来る。術者の錬度に応じてその行使速度、動きの変化、一度に扱える数などが増える。汎用性が非常に優れている。詠唱は不要な<現代物>クラス。
炸裂──降雨魔術のひとつ、魔術の対象の体内、より厳密に言うと体内の血を爆発させる魔術。本来魔法や魔術、魔力によって事象に干渉する際には可視範囲内を対象に取る事が望ましい。その制約を独特なセンスを有する者はほんの少しだけ先、体内にまでその干渉の手を伸ばす事が可能だ。魔力を練る手間と座標指定する手間がある為基本的に動いている相手には決まらない。どうしても使用するなら偏差や追い込みなどの一工夫が必須。まだまだ改善の余地ありな<近代物>。
石化──汎用魔術のひとつ。主人公は知識としては知っていても使用した事はこの世界に来るまで無かった。剣で相手をするのが難しい四足獣相手に主人公はこの魔術を使う。相手を石にするのではなく「石の様に動けなくする魔術」、本来は<現代物>だが主人公は錬度不足で詠唱による魔力動作補助が必要。
着火──汎用魔術のひとつ。何かを焼いたりする際に使用するが戦闘で使うにはやや火力不足か?<現代物>クラス。
水生成──汎用魔術のひとつ。水を生成する。手から生み出す様が草花への水やりに似ている為この名称に……という設定。<現代物>クラス。
悪霊の手──支配魔術のひとつ、作中では支配魔法のひとつと言われているが間違いである。指定した物、あるいは人物を目的の場所に強制的に移動させる。本来は詠唱不要な<現代物>クラスだが、主人公は完全に錬度が不足している。
●奇蹟・秘蹟●
奇蹟──神に救いを希い、施しを与えて貰う特殊な技術。その様に信じられている術の数々を指す。主人公の元居た世界では誰もが程度の差はあれど奇蹟を使う事が出来た。辿り着いた世界では一部の敬虔な聖職者のみが使用する事が出来る。面倒な設定が色々ある。
秘蹟──奇蹟の先にあるもの。神の恩寵を直接地上に顕現する。奇蹟のすごい版ぐらいのふんわりとした理解で大丈夫。
揺り戻し──治癒系奇蹟。部位欠損や致命傷に思えるような傷さえ時を巻き戻したかのように治癒させる事が出来る。ただし、疲労感や微妙な感覚のズレが生じたりする場合もある。その場合はきちんと安静にして身体を安定させなければならない。
浄化の光──治癒系奇蹟。対象の呪いを消し飛ばす。
祝福──祝福系秘蹟。対象の物品へ自らが信仰する神の恩寵を宿し短い間とはいえ神器と化す。例えば剣にその力を宿してみれば海を割り空に浮かぶ星までその刃を届ける事が出来るらしい。
●神秘・異能●
神秘──常人には理解出来ない法則の理解、または力の行使を行える。
異能──普通の人には無い不思議な力が使える。それは例えば魔眼。例えば心読。例えば着火能力。神秘と違い血や地によって受け継がれる場合がある。




