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宿坊あやかし奇憚  作者: あやと
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宿坊あやかし奇憚 外伝 美弥 5

『ん・・眩しい・・』


美弥の声に反応したかの様にキツネの寄代がサラサラと崩れる


『・・・え? 何が・・・;』


寄代は光によって依然見えないが美弥の声は焦りを含む物となった




サラサラと崩れたと思ったそれは意思が在るが如く寄り塊り


温かな感触を伝える




「目を開けて見よ」


朱莉の声に何時の間に瞑っていたのか・・美弥が目を開けると少年が立っていた


『・・・爽耶?』


男子にしてはやや白い肌 茶の髪は日の光を受け輝く様に煌いている


弓なりな眉の下の灰褐色の瞳は驚き隠しもせず揺れている



爽耶と名付けられたキツネは驚きながらじっと自分の手を見つめ


顔を触り・・確かめる様にパタパタと体を触ると


「あぁ・・」


漸く短い返事を寄越す




「無事済んだようだな。」


朱莉は目を細め確認する様に2人を見つめると


「・・・服は・・まぁ。サービスだ」


ニヤリと嗤う


美弥と爽耶は2人揃って顔を赤らめる羽目となった



「さて・・願いは叶えられた。これで義理は返せたな?」


『はい。』


朱莉の言葉に美弥はニッコリ笑う


では・・私は戻るとしよう・・朱莉はそう言うと歩き出し


「ちゃんとお参りして帰るんだぞ」


思い出した様に言い足すと姿を消した




















2人でお参りを済ませ戻ると未来が見知らぬ男性と一緒だった



『ほらね?未来なら大丈夫でしょ?』


黙って頷くと爽耶は続けた


「でも・・俺達・・邪魔じゃないのか?」


見れば男性の手は未来を抱く様に腰に添えられている



『邪魔かどうか聞いてみる?』


「え?」



美弥は悪戯ぽい笑みを浮かべると2人に声をかけた


『え~っと・・お邪魔かな?』


「美弥ぁ~」


未来が振り向きこちらを見ると目が点になっている


「・・・だれ?」


「狐のボウヤと一緒とは・・お邪魔なのはこちらでは?」


男性の言葉に


『あぁ~美弥の所の狐ちゃん?』


未来が納得顔で頷いた


『うん。爽耶っていうの』


美弥は嬉しそうに笑ったが爽耶は不服顔だ



―― 爽耶ボウヤって言われたから拗ねてる・・


   ん~。でもどう見てもあっちの方が力も年齢も上だし








『4人で観光しょうか?』


「えぇぇぇ?!」


美弥の提案に未来1人だけが絶叫したのだが・・・



―― これから長いんだし・・皆仲良しの方が楽しいよね?



美弥はふふっと笑うと


『取り合えず御飯にしようか?』


友達を御飯で釣ってみる事にした







お疲れ様です。

更新が途絶えてましたが・・やっと昨日から再開しました

休止中覗いてくださった方、すみません;


外伝 美弥編これで終了なんですが

2人の今後の展開も気になります。

ので・・また書けたら良いなと思ってますw


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