本日もお疲れ様でした
『ん~♪半蔵の料理はやっぱサイコー!!』
新ジャガの煮っ転がしを頬張りながら未来は、頬を押さえたまらない様子だ
「それよりお嬢・・朝から何処に行ってたんです?」
焼き魚を皿に分けつつ半蔵が聞いた
今日の焼き魚は岩魚の塩焼きだ
『え~?どこって・・』
下で岩魚が冷めるのを待ってる猫又を見つつ未来は冷酒を注ぐ
『・・・怒らない?』
「話を聞いてからですね・・」
『怒らないなら話す・・』
「お嬢。この半蔵がお嬢を怒る事ありますか?」
・・・いつも怒ってんじゃん
「叱ってるんです」
心の声にキッパリ返す半蔵
それに気が付いてないのか諦め顔で未来は
『わぁったわよ』
しょうがないなぁ風に話し始めた
――今朝は早起きだった事・・縁側で猫又と出合った事
捨てられた猫又の話しを聞いてムカついた事・・・
「で?その話しを聞いて復讐に行ったと?」
『復讐なんて大した物じゃないわよ?』
「何をしたんです?」
『ちょっと・・元飼い主を土手から突き落としただけよ?』
「土手?!・・・飼い主はどうなったんです??」
『さぁ??救急車が来てたから助かったんじゃない?』
未来は素知らぬ顔で冷酒を煽った
「きゅ・・救急車・・・?!・・・お嬢!!」
とんでもない事をしたという風に半蔵の顔が青ざめる
『死なない程度にしておいたから大丈夫よ』
いけしゃあしゃあと言うと未来は冷酒を注ぐ
「そういう問題ではありません!!」
『何故よ?!この子は橋から捨てられたのよ?土手で許された事に感謝して欲しいわ
この子の大きを人間大にしたとして・・
ビルの屋上から突き落としても足りないくらいだわ~』
・・・無邪気。
お嬢には迷いも邪な心も無い。無邪気故の危うさもあるのだが・・・
障りの気には・・犯されてない様だ・・
魂の輝きなのか・・気質故か・・未来には他者とは違う輝きがある
そのせいでイズナが化けてもすぐに判る事ができた
ただ・・連れ去られてたのか?と相手の出方を見ていただけだ。
その心配が無さそうだから詰め寄ったらお嬢が現れた・・
半ばホッとしながら未来を見ると膨れっ面で半蔵を見ている
噴出すのを我慢しつつ咳払いをすると
「今度から黙って出掛けないで下さい。」
子供に言い聞かす様に半蔵は言った
『怒ってる?』
半蔵のグラスに冷酒を注ぎつつ窺う未来
「いいえ。」
半蔵は微笑むとグラスを目線に上げ
「今日はお疲れ様でした」
カチリと未来のグラスに合わせた
『お疲れ様~♪』
怒ってないのが判ると未来は嬉しそうに酒を流し込んだ
お疲れ様でした。
宿坊はお休みだというのにバタバタの1日も終わり
最後はいつもの2人の戻った気がします
半蔵にはもっとハラハラさせたい気もするんですが・・
未来・・もうちょっと女らしくならないのか?
改行・字の間違いがあればご指摘下さい




