↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宿坊あやかし奇憚  作者: あやと
9/106

本日もお疲れ様でした

『ん~♪半蔵の料理はやっぱサイコー!!』


新ジャガの煮っ転がしを頬張りながら未来は、頬を押さえたまらない様子だ


「それよりお嬢・・朝から何処に行ってたんです?」


焼き魚を皿に分けつつ半蔵が聞いた


今日の焼き魚は岩魚(いわな)の塩焼きだ


『え~?どこって・・』


下で岩魚が冷めるのを待ってる猫又を見つつ未来は冷酒を注ぐ


『・・・怒らない?』


「話を聞いてからですね・・」


『怒らないなら話す・・』


「お嬢。この半蔵がお嬢を怒る事ありますか?」


・・・いつも怒ってんじゃん


「叱ってるんです」


心の声にキッパリ返す半蔵


それに気が付いてないのか諦め顔で未来は


『わぁったわよ』


しょうがないなぁ風に話し始めた






――今朝は早起きだった事・・縁側で猫又と出合った事


捨てられた猫又の話しを聞いてムカついた事・・・





「で?その話しを聞いて復讐に行ったと?」


『復讐なんて大した物じゃないわよ?』


「何をしたんです?」


『ちょっと・・元飼い主を土手から突き落としただけよ?』


「土手?!・・・飼い主はどうなったんです??」


『さぁ??救急車が来てたから助かったんじゃない?』


未来は素知らぬ顔で冷酒を煽った


「きゅ・・救急車・・・?!・・・お嬢!!」


とんでもない事をしたという風に半蔵の顔が青ざめる


『死なない程度にしておいたから大丈夫よ』


いけしゃあしゃあと言うと未来は冷酒を注ぐ


「そういう問題ではありません!!」


『何故よ?!この子は橋から捨てられたのよ?土手で許された事に感謝して欲しいわ


この子の大きを人間大にしたとして・・


ビルの屋上から突き落としても足りないくらいだわ~』




・・・無邪気。


お嬢には迷いも邪な心も無い。無邪気故の危うさもあるのだが・・・


障りの気には・・犯されてない様だ・・


魂の輝きなのか・・気質故か・・未来には他者とは違う輝きがある


そのせいでイズナが化けてもすぐに判る事ができた


ただ・・連れ去られてたのか?と相手の出方を見ていただけだ。


その心配が無さそうだから詰め寄ったらお嬢が現れた・・






半ばホッとしながら未来を見ると膨れっ面で半蔵を見ている


噴出すのを我慢しつつ咳払いをすると


「今度から黙って出掛けないで下さい。」


子供に言い聞かす様に半蔵は言った



『怒ってる?』


半蔵のグラスに冷酒を注ぎつつ窺う未来


「いいえ。」


半蔵は微笑むとグラスを目線に上げ


「今日はお疲れ様でした」


カチリと未来のグラスに合わせた


『お疲れ様~♪』


怒ってないのが判ると未来は嬉しそうに酒を流し込んだ




お疲れ様でした。

宿坊はお休みだというのにバタバタの1日も終わり

最後はいつもの2人の戻った気がします

半蔵にはもっとハラハラさせたい気もするんですが・・

未来・・もうちょっと女らしくならないのか?



改行・字の間違いがあればご指摘下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。