↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宿坊あやかし奇憚  作者: あやと
62/106

宿坊あやかし奇憚#36

『 ぷっはぁ~  はぁはぁ・・はぁはぁ・・』


―― 苦しかった~!!キスって・・こんなに苦しいものなの?


  死ぬかと思った・・・orz



漸く死神が唇を離すと未来は息を思いっきり吸い込んだ


その仕草も可愛いらしい


「息の仕方も教えましょうか?」


クスクスと笑いながら死神が言う



『え~?!あの状況で息って出来るの?』


信じられない・・と言う顔の未来



「えぇ・・そう聞くって事はもう一度キスしても良いって事になりますが?」


未来の顔を上に向けながら死神は聞いた



『ぎゃー!!ちょっと待って。違うから!ダメだから!』


未来は慌てて横を向く


「私が嫌いですか?」


死神は頭を撫でながら耳元で囁いた


『・・え?。嫌いじゃないよ?』


真っ直ぐに見つめながら答える未来


「それなら・・・良いですよ」


『・・嫌いじゃなきゃ良い?』



「えぇ。嫌われてたら、こんな事はしませんが・・


まぁ2人で好きって盛り上がれたらもっと嬉しいですけどね」



『え~?そういう事って2人で好きだ!!って盛り上がってするんじゃないの?』


「そうでは無い事もあるんですよ・・」




―― そんな事もあるんだ・・恋愛って難しいんだね~ってよく解らないけど・・



当にそんな事の真っ最中である未来は気が付かず思案続ける




―― 沙羅を嫌いなんかじゃないし・・・逆に好きだし


  ・・私ったら沙羅好きだよ。うん。




『私、沙羅の事・・・好きだよ?』


何気に未来が言うとハッと驚きゆっくりと笑顔になる死神


「そうですか・・・じゃぁキスしても良いですね?」


そう言うと唇を重ねる




―― うぅ・・やっぱり息できない・・・って・・あれ?!




『 あ――!!そうだ!!何か可笑しいと思ったら


沙羅にお礼もキスで、沙羅からのお礼もキスってずるい!!』


未来は抗議をすると身を捩って離れようとする



「バレましたか・・・」


死神は楽しそうに笑い、それでも未来を離さない


「じゃぁカフェで好きな物を奢る・・でどうでしょう?」


『・・・何頼んでもいい?』


「えぇ。勿論」


『 何個、頼んでも良い?』


「好きな物を好きなだけ頼んでいいですよ」


『 わ~ぃ♪沙羅大好き!!』


未来はぎゅっと死神を抱き締めた




―― やっぱり未来の好きは恋とは違いますよね・・




しかし死神は未来を愛していると言っても過言ではない。


未来に出会うまで・・恋愛感情なるモノが自分にあるとは思わなかった


先程、言った様に・・・嫌いではないから付き合う。抱く・・ただそれだけ。


「好きな人に嫌われるのが怖い」や「好きな人が悲しいと辛い」


なんて只の戯言だと思っていた


「自分より仕事が大事なのは当然だ」と未来に言われて焦るとは


自分でも思わなかった


好きな人に好きと言われる事があんなにも嬉しい物だとは・・


未来の好きは恋には遠いかもしれないが・・それでも死神は嬉しかった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。