未来は未来
――それで私・・・
家を出てきてしまったんです。
約束を破った弘明さんが許せなかった・・
何故・・話してしまったの・・?そればかり考えてしまい
なのに家族の温かさが忘れられなくて・・
でも許せない・・私はどうしたら良いの・・?
女は双方の瞳に悲しみを称え、涙は溢れんばかりだ
『・・・。』 ダンッッ!!
そんな女を見て未来は乱暴にグラスを置いた
音に驚いて半蔵が慌ててやってくる
「お嬢!?」
『なぁによ~?』
「こんなに酔って・・あ~ぁ1本開いてるじゃないですか?!」
『うるっは~い!酔って悪いかってーぇーの!
これが酔わずに居られますかって!!・・ねぇ?』
――女に同意を求めるも・・困った顔で未来を見つめているだけだ
『らってさ~!子供と旦那さん可哀想なんらもん・・』
「でも約束が・・」
未来の気迫に押されてか・・おずおずと女は話す
『その約束がろーした!っつ~の!!
本人と約束した事を、本人にしゃべって何が悪いんれすか~?ってんだ!』
更に女に絡む未来
「お嬢・・その辺で・・」
『半蔵・・うるっっさぁ~い!!
誰にも言うなって?!聞いたのは本人の貴女じゃない!
しかも恋女房の貴女でしょ?!
旦那が恋女房に隠し事する方がありえないっつーの!
隠し事しない正直な旦那と
可愛~い子供を置いて出てきたって不幸なだけだよ!
どーせねっ私にはまだ、恋だの愛だの解らないですよ~!
でも家族の愛は解るもんね~♪
お爺が引き取ってくれて半蔵が独りにはしてくれなかった・・
・・約束だからって・・・そんなのダメだよ
みんな・・み~んな不幸になっただけじゃない!!』
「お嬢・・」
違う所で感動している半蔵は涙目になっている
『だ~か~ら~家に帰りなよ?』
「はい・・。」
雪女の頬を熱い涙がつたわった
未来は満足げな笑顔を女に向けると
『よしよし!ではぁ~未来わぁ~ねっま~す!おやすみなはぁ~ぃ♪』
そのままテーブルにバタっと突っ伏せるとスヤスヤ眠ってしまった。
「さすが・・・御爺様の御孫さんですね」
「えぇ・・ですがもう少し静かに話せないんもんですかね
しかも酔っ払って・・ご迷惑をお掛けしました」
律儀に頭を下げる半蔵に女は恐縮しながら首をふった
「いいえ。迷惑だなんて・・結婚を反対したお爺様・・
帰れと言ってくれた未来様・・どちらにも感謝しております」
深々と頭を下げると女は部屋へと戻っていった
――半蔵が独りにはしてくれなかった・・
お嬢にとって小五月蝿い存在だろうと思ってた半蔵には
嬉しい言葉だった
そっと未来の頭に手を置き優しく撫でる
お嬢・・・
ふっくらとした頬に手を当てる
『ん・・・半蔵・・』
ドキリと驚き慌てて手を離した
『半蔵・・もぅ食べられないよ~・・』
お嬢は寝ていてもお嬢だ・・くっくっくっと笑いを堪えながら
未来を担ぐと部屋に寝かせに行った
お疲れ様です。
これで無事解決となって良かった・・のか?
未来にはハラハラさせられる所があります
女の子なのに・・
あとはお客様をお送りするだけですが;
投稿します。
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