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宿坊あやかし奇憚  作者: あやと
16/106

未来の想い

『・・・・。』


「お嬢。どうしたんです?」


考え深げな未来を見て半蔵が心配する


偽浦島――もとい亀は気分が晴れたのか部屋へと戻っていた


『ん・・・。う~ん・・。


お爺も喜んでる。なんて言っちゃったけど


何だかさ~それは爺の言葉では無い訳でしょ?


偽善だなぁ~と思ってさ・・』


串を弄ぶようにクルクル回しながら未来は答えた


「亀は満足してたみたいですが・・・


お嬢はお爺様が遅れた事を怒ると思いますか?」


『う~ん・・怒らないとは思うのよ・・だけどね~


本人の言葉では無い限り・・他人がどう言おうと


希望でしか無い訳よね?』


「お爺様の孫である、お嬢が言った言葉だから・・


亀の気分が晴れたんだと思いますけどね」


半蔵は未来に新たなグラスを差し出すと酒を注ぐ


『どう言う事?』


それを受けながらきく未来


「お嬢は亀の知らないお爺様を知ってる・・


亀よりもずっと時を過ごしてきたじゃないですか


お爺様を知るお嬢が言うんですから


亀にとっては・・・本人の言葉と同じなんですよ」


『そぉかなぁ?』


照れ笑いを隠す様に未来は酒を煽る


「そうですよ。半蔵が保障します」


未来の笑みで安心した半蔵もぐっと酒を流し込む


いつもの夜がようやく戻ってきた







『そう言えば半蔵!!あの人が浦島じゃないって知ってたの?!』


「見るまで判りませんでしたよ」


涼しい顔で答える半蔵


『本物の浦島さんもつか来てくれるかな?』


期待を込めて言う未来に


「来てくれるといいですね」


半蔵は笑顔で答えと酒をまた煽るのであった

お疲れ様です

浦島騒動も無事終わり

最後はなんとなくシットリとした2人

だったのでは?と思うのですが・・

なかなか色っぽくはならない未来ですw

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