お客様ご案内です
「こんにちは~浦島です」
『はいは~い!!いらっしゃいませ~♪』
相変わらずバタバタと走り客を迎える未来は浦島を見て仰天した
――若いんですけど・・・?
「あの~?どうかされましたか?」
キョトンと自分を見つめる未来に不思議そうに聞く浦島
『あ・・いえいえ。浦島様ですねお待ちしておりました
どうぞお上がり下さい』
慌てて未来はペコリと頭を下げた
「お荷物をお預かりします・・」
お手伝いのイズナは鞄を持つと部屋へ案内しに行く
その隙に早速、半蔵がいる食堂へ駆け込むと未来は
興奮冷めやらぬ感で叫んだ
『半蔵!!若いよ!若い!!』
「お嬢。お客様に聞こえます!もう少し声を落としてください」
信じられない風で若いを連発する未来を半蔵がたしなめる
『だって~若いんだもの~それに浦島太郎と言ったら爺じゃない?』
「その後、鶴になって飛んで行ったというのもありますが・・」
『じゃぁ部屋に入ったら・・ここを開けないで下さい。とでも言うの?』
「お嬢・・それでは話しが違います」
『そうよね~』
未来は納得できないのか唇をすぼめ考えている
そこへイズナが戻ってきて
「お客様をご案内してきました~
あの・・あの・・お客様はすぐにお風呂に行かれたんですけど
その後、お爺様にお線香を上げたいそうです」
浦島の希望を伝えた
それを聞いて困惑したのは未来だった
『・・・線香ったってねぇ~半蔵どうする?』
すかさず半蔵に話をふると
イズナが不思議そうな顔で尋ねた
「お2人共どうかしたんですか?人間には仏壇って物があって
何時でも故人に会える・・と聞いたことがありますが」
『イズナちゃん物知りね』
未来が褒めるとイズナは嬉しそうに微笑んだ
『ところがね~うちは仏壇が無いのよ』
――お爺の遺言で仏壇は買わなかった
・・・そりゃ~あんな立派な神殿で召喚されるなら仏壇いらないわよね・・
『半蔵どうする?』
「そうですね・・自分が先にお客様に会いましょう」
『どうしてよ?』
「ダメですか?」
『いいけどさ~何を企んでるのよ?』
「何も企んでなんていませんよ」
半蔵は含み笑いをすると食堂を出て行った
お疲れ様です。
さて次は浦島VS半蔵です(?)
戦いませんがね(笑)




