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宿坊あやかし奇憚  作者: あやと
11/106

お客様ご案内です

「こんにちは~浦島です」


『はいは~い!!いらっしゃいませ~♪』


相変わらずバタバタと走り客を迎える未来は浦島を見て仰天した



――若いんですけど・・・?



「あの~?どうかされましたか?」


キョトンと自分を見つめる未来に不思議そうに聞く浦島


『あ・・いえいえ。浦島様ですねお待ちしておりました


どうぞお上がり下さい』


慌てて未来はペコリと頭を下げた


「お荷物をお預かりします・・」


お手伝いのイズナは鞄を持つと部屋へ案内しに行く



その隙に早速、半蔵がいる食堂へ駆け込むと未来は


興奮冷めやらぬ感で叫んだ


『半蔵!!若いよ!若い!!』


「お嬢。お客様に聞こえます!もう少し声を落としてください」


信じられない風で若いを連発する未来を半蔵がたしなめる


『だって~若いんだもの~それに浦島太郎と言ったら爺じゃない?』


「その後、鶴になって飛んで行ったというのもありますが・・」


『じゃぁ部屋に入ったら・・ここを開けないで下さい。とでも言うの?』


「お嬢・・それでは話しが違います」


『そうよね~』


未来は納得できないのか唇をすぼめ考えている


そこへイズナが戻ってきて


「お客様をご案内してきました~


あの・・あの・・お客様はすぐにお風呂に行かれたんですけど


その後、お爺様にお線香を上げたいそうです」


浦島の希望を伝えた


それを聞いて困惑したのは未来だった


『・・・線香ったってねぇ~半蔵どうする?』


すかさず半蔵に話をふると


イズナが不思議そうな顔で尋ねた


「お2人共どうかしたんですか?人間には仏壇って物があって


何時でも故人に会える・・と聞いたことがありますが」


『イズナちゃん物知りね』


未来が褒めるとイズナは嬉しそうに微笑んだ


『ところがね~うちは仏壇が無いのよ』


――お爺の遺言で仏壇は買わなかった


・・・そりゃ~あんな立派な神殿で召喚されるなら仏壇いらないわよね・・


『半蔵どうする?』


「そうですね・・自分が先にお客様に会いましょう」


『どうしてよ?』


「ダメですか?」


『いいけどさ~何を企んでるのよ?』


「何も企んでなんていませんよ」


半蔵は含み笑いをすると食堂を出て行った





お疲れ様です。


さて次は浦島VS半蔵です(?)

戦いませんがね(笑)


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