宿坊あやかし奇憚 外伝 閻魔3
「よし!!決まりだ。異存は無いな?篁。今度は止めるなよ?」
閻魔はニヤリと笑うと篁を見つめる
「なぁに・・この目付きの悪さなら勤まるだろ」
「閻魔はその器なる者が現れ引き受けた時、後任を任せて引退できる
法で決まってる以上、仕方がありませんね・・」
千年前・・・引き止めたのは自分だ
篁は溜め息混じりに言うと新閻魔となった青年をじっと見つめ
先が思いやられそうだ・・・と難しい表情で米噛みを押さえた
『俺ってさ~。結局、前閻魔に騙されたんじゃね?』
天女達が並び優雅に舞う八佾の舞を見ながら閻魔は篁に聞いた
「前閻魔様は見放題と言ったので嘘にはならないと思いますが・・・」
篁は酒の呑めない閻魔の為に好物のマンゴージュースを差し出しながら答える
『気が付かなかった俺が悪いのかよ?まさか手を出せねぇとか思わねぇって!』
うん。美味い♪閻魔は子供の様な笑みで満足げに頷くと更に言い募る
『それに閻魔とか言えばここで一番偉いんだろ?モテモテだと思うんだけどな』
何故自分はモテないのか・・・?
「それは・・・」
目付きの悪さでは?と言おうとして篁は思い留まった
以前・・100年程前にそれを言って臍を曲げられたからだ
あの時、残りの九王をはじめ閻魔を代行した篁は不眠不休で大変な目にあった
「それは大切な方に会う為でしょう」
『そうか!!そうだよな♪』
嘯く篁の言葉に閻魔は嬉しそうな顔で天女の舞を見つめている
『なぁ?篁も大切な人とやらに出会えたのか?』
「えぇ。だから閻魔様もきっと出会えますよ」
『あぁ。お前が言うならそうだろうな・・未来なんてどうだ?』
「未来ちゃんは難しいかと・・・」
キッパリと信じていると言う如くの閻魔の言葉には答えず篁は静かに笑った
『無理かぁ・・・・orz 』
「さぁそろそろ仕事に戻りませんと」
ガッカリとする閻魔に篁が急かす 今日も黄泉の日常がゆっくりと過ぎて行のだった
お疲れ様です。
今回、閻魔編はあの世を考えながら書いたのですが
個人的に楽しかったので皆様にも楽しんで読んでもらえると嬉しいです
それにしても・・(本編ではちょっと思ってたんですが)
新閻魔がお馬鹿に思えるのは・・気のせいか?
ブクマ増えました!嬉しい限りです。ありがとうございます!!




