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30 助っ人登場 其の3

戦国時代にホンダシビックがあるだけでも凄い事なんですが…


更にビッグサプライズがありそうです…


それでは皆様、本編をどうぞお楽しみ下さいませ…

「永田さん、もう1つサプライズが有ります!!」


「んっ?まだ何かあるの?!」


「はい、スマホです!」


「スマホ…?」


「はい、スマホが有りました!!」


「スマホ…つったって…ノブ…?」


「はい…そこら辺じゃ、うんともすんとも言わないですが…何故か…別雷神宮(わけいかづちじんぐう)内では、電源が入り、電池もフル充電になって、470年後の世界の情報が分かりますよ!」


「えぇぇぇぇぇっ?!本当にぃっ?!」


「はい、俺もビックリしました!だけど別雷神宮から一歩でも外に出ると全く使えなくなってしまいます…」


「ふぅーん、そうなんだぁ…んっ?ちょっと待って!と言う事は…ひょっとしたら…別雷神宮内ならば、スマホで息子と…470年後の世界と交信できるのかなぁ…?」


「可能性は有りますよね?!」


「スマホ何処に有るの?」


「シビックの中ですよ!」


「えっ?分かんなかった…」


「シビックのダッシュボード!!」


「あっ…見なかった…」


「明日行ってみましょう!」


「うん!」




翌朝…


清岩様を御見送りした後、私とノブは金村台の叢(くさむら)に入っていった…


小枝や葉っぱを払い除けて、私とノブはシビックの中に入った…


ノブは助手席に座り、ダッシュボードを開けて私と奥さんのスマホを取り出した…


「うわぁっ…懐かしいなぁっ!」


私は手にとって触った…


「駄目ですよっ!ここだと起動しないっすよ!」


「うん、ホントだ…」


「じゃあ、別雷神宮に行きましょう!」


「うん!」


私は半信半疑で言った...




私とノブは金村別雷神宮(かなむらわけいかづちじんぐう)に到着した…


きちんと参拝してから、泉のように水が湧き出ている処でノブが立ち止まった…


「ここ、凄いパワーを感じませんか?!」


「うん!凄く神聖な感じがするね…」


すると…いきなりスマホの電源が入り、フル充電になった!!


「ほらね!」


「うん!こりゃ凄い!!スゴいね!んっ?!ニュースが流れてきた…まだ新型コロナウィルスが猛威を振るってるって!もう…あれから10年は経ってるよね?!」


「多分…こっちの10年は…あちらの…ほんの数時間から1日ってところですよ!良く見て下さい…日付が…あの日から…1日しか経ってないでしょ?!」


「えっ?あ…ホントだ!こっちの10年はあっちの一日位なのかぁ…?」


「はい、多分…」


「ちょっと息子にLINEしてみるね?!」


「はい!」




(ユウキ、お父さんだよ!)


何か不思議な感じである…


戦国時代にスマホで2022年の世に居る息子にLINEをしているなんて…


「やっぱ駄目かな…」


「んっ?!着信が光ってますよっ!!」


「えっ?マジッ?!」


息子からの返信である…


(誰?!冗談は、やめてくれる?!)


「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


(冗談なんかじゃないよ!父さんだってば!!)


(こんな時に、いい加減にしろ!ここは病院だぞ!!お前誰だ?!)


「何か…怒ってますね…」


(だから父さんだってば!!)


私は自撮りして写メを送った…


(今、戦国時代に居るんだよ!ママもね!!)


暫く間があった…無理もないが…


(マジで言ってんの?!)


(うん…信じられないだろうけどね…)


(じゃあ、俺の目の前で眠ってるのは誰?!)


(それも父さんだろう…)


(意識不明だよ…ママも…あと、いつか紹介された父さんの元同僚の人も…)


(ノブだろう…?)


私は直ぐにノブとツーショットの自撮り写メを送った…


(マジか?!ウソだろ?!お父さん…ホントに戦国時代に居るの…?!)


(うん!もう、こちらに来てから10年は経つんだけど…こちらの10年は、そちらの一日位みたいなんだ…)


(えっ?あ…うん、そうだね…父さん達の事故は昨日だから…って…10年?!)


(そう!父さん達がこの戦国時代にタイムスリップしてきてから、ちょうど10年位経ってるのに、スマホのニュースの日付は2022年のあの日のままだったんだよ!)


(確かに事故が昨日だったから、こちらはまだ1日しか経ってないよ…)


(うむ…今、恐らく1563年頃で戦国時代の真っ只中の下総豊田の金村別雷神宮からLINEしてるところ…)


(えっ?今年の正月の初詣に父さんとママと3人で行ったあそこ?!)


(そう!この場所に来た時だけスマホの電源が入って、何故か充電がフルになるんだよ!!)


(へぇー、やっぱりあそこは凄い処なんだね?…)


(うん!そうだ!ちょっとLINEでテレビ電話してみようよ!)


(うん!)


………………………………………………………


「ダメかぁ…?」


「はい…でも、ひょっとしたら…ユウキ君も金村別雷神宮に来てくれたらテレビ電話出来るかも知れませんよ?!」


「そうか?!…いや…ユウキがここへ向かっている間に、こちらは明日か明後日、明々後日になっちゃうよ…」


「あぁ、そう言やぁそうですね…」


私はユウキにLINEした…


(ユウキまたLINEするよ!)


(今、金村別雷神宮に来たよ!)


「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


(よし!ナイス!!ユウキ!!テレビ電話するぞ!!)


(うん!)


……………………………………………………………


「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


「映ったぁっ!」「映った!映った!!」


「父さん、ノブさん…ホントに戦国時代に…?」


「うん、そうなんだよ…」


「本当なんだね…?」


「うむ…」


「こんな事って…本当にあるんだ…?」


「ビックリだろ?!」


「うん…」


「昨日、五家・千本木の戦いと言う大きな戦があったんだよ!」


「五家・千本木の戦い…?」


「うん!インターネットで調べたら出てくる筈だよ!」


「うん!ちょっとネットで見てみるよ…ってことは勝ったんだね?」


「うん!ただ…歴史上、起こり得ない事が起きてね…」


……………………………………………………………


「どうだった?!」


「うん…五家・千本木の戦い…豊田3500 VS 下妻5000…甲斐武田家五名臣・武田二十四将の一人・原虎胤の援軍を得た豊田勢の大勝利…って書いてある…」


「えぇぇっ?!…うん…でも、その通りだね…」


「はい!その通りでした!昨日は…何ですか?えぇぇって?!」


「うん…俺の知っている歴史では…本当は虎胤様は下総豊田には来ていない筈…」


「えっ?」


「実は殿や御家来衆の命を守る為とは言え、俺…結構…歴史を改ざんしちゃってるんだよね…」


「そう言やぁ、永田さんとか俺がこの時代に居る訳ないですからね…そうか…永田さん結構派手に暴れてるから…」


「ちょっと他の戦いを調べてみるよ!」


「確か…本当の歴史上では…1558年に長峰原・蛇沼の戦いがあった筈だが…」


「ちょっ待って…1558年…下栗・袋畑の戦いだよ!」


「やはり…」


「えーと…永田重兵衛常充の八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍で豊田勢の大勝利だって…この…永田重兵衛常充って…まさか…?」


「ユウキ君のお父さんの事だよ!!」


「えぇぇぇぇぇぇっ?!」


「ユウキ君のお父さんマジで強ぇよ!!」


「えーと、1556年…向石下城の戦い…多賀谷勢の火炎攻撃を…永田重兵衛常充の見事な火消しで多賀谷勢を一蹴(いっしゅう)!…1554年…栗崎城の戦い…永田重兵衛常充の雷神の如き働きで白井全洞率いる多賀谷勢を蹴散らす!!…」


「それ、全部ユウキ君のお父さんの事だよ!!」


「父さん、凄いんだね…戦国時代では…」


「いやぁ…何か…不思議な力が備わっているみたいなんだ…それより…この後、何か書いてあるかな?」


「うん!えーと…1573年…第二次栗崎城の戦い…総力戦の末、小田勢の援軍を得て豊田勢が勝利…この先は何も書いてないよ…今、そっちは1563年って言ったよね?…ってことは…後10年は平和みたいだね?!」


「うん!俺の知ってる歴史でも確かそうだった筈…ユウキまたLINEするよ!」


「うん!わかった!!」




私は少し考えてから言った...


「ノブ、俺の知ってる歴史では、1573年…つまり、今から10年後は第二次栗崎城の戦いではなく、金村台の戦いの筈…」


「えっ?でも、今ユウキ君は第二次栗崎城の戦いって言ってたじゃないすか?!…あっ…そうか…永田さん随分と歴史を変えちゃったから…」


「そう!そうなんだよ…だから、多賀谷が10年後に金村台なんかに攻め込んで来れる筈が無いんだよね…しかし…また吉沼の栗崎城を狙ってくるとは…でも…まだ10年あるし…政重様と道鎮殿と充分に策を練る時間はあるな…ノブも力を貸してね!!」


「はい!勿論です!」


「そしてこの事は全て、一切合切(いっさいがっさい)他言無用だよ!」


「はい!心得ました!!」


                     (つづく)

如何でしたでしょうか…?


まさか、戦国時代にスマホが…


しかも、金村別雷神宮内ならば、令和の世の中と交信が可能なんです!


これはビックリですよね?!


現代科学の武器を得て、重兵衛とノブが戦国乱世を逞しく駆け抜けて参ります…


因みに今回の私の超妄想的キャスティングは…


海老原伸由…岡村隆史さん


この役は岡村さんしか考えられませんでした…


実はノブこと海老原伸由は、私の友人をモチーフにして書いております…


そのノブは、何となく岡村隆史さんに似ているので…


最初から岡村さんをイメージして書いておりました…


それでは次回の「つぐみ龍の伝説」は…


『31 第二次栗崎城の戦い 其の1』にどうぞ御期待下さい!

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