表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
90/165

92.桃色の刀




「九尾の妖狐が持っておると聞き及んでおる」

「え゛っ」


 ポメラニアンになっていたか確認してのち、ポメラニアンになっていたとの返答をもらって、癒してくれてありがとうと礼を言った凍夜いてや万葉桃よろずのようとうの所在を知っているかどうか、琅青ろうせいに尋ねた返答だった。


「え゛っ」

「聞き返したとて、返答は変わらぬ」

「………あ~。そうだよね。うん。うん。よし」


 諦めよう。

 凍夜いてやは即断した。

 九尾の妖狐が持っていると仮定したとして、だ。

 あの、九尾の妖狐に渡してと頼んだとして、素直に万葉桃よろずのようとうを渡してくれるかと言えば、否。だ。

 呪いをかけた当人が、呪いが解ける道具を差し出すわけがない。


(まあ、気紛れに渡してくれるかもしれないけど。そもそも、九尾の妖狐の居場所もわからないし。妖怪界、人間界、仙界の三界のあちらこちらを遊び歩いているし………っていうか。呪いを解く為に必要なのは全部、九尾の妖狐が持ってるんじゃ。だって、呪いをかけても、呪いを解かれたら、呪いをかけた意味がないし)


「………ごめん。また、すぐにポメラニアンになるかも。ならないかもしれないけど」

「謝罪は不要である。吾輩たちは同じ釜の飯を食う仲だ。遠慮は不要だ」

「うん。ありがとう」

「せっかくここまで来たのだ。共に淡雪筍あわゆきのたけのこを探そうぞ」

「………うん。そうだね。探そうかな」

「追加情報だが、万葉桃よろずのようとうは、食物の桃ではない。桃色の刀である」

「へえ。そうなんだ」


 食べ物の桃でも、桃色の刀でもどうでもいいや。

 そう思った凍夜いてやであったが。


(………桃色の刀?)


 あれどこかで見た事があるような。











(2024.4.10)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ