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65.誓い




 凛矢りんやは、人間と雪女の間に産まれた子であった。

 甚だしい妖力を宿した子であったがゆえに、雪女の腹の中から出た途端、妖力を暴走させて、辺り一帯を凍らせてしまった。

 幸い、母親である雪女がこの状況収拾に努めた結果、どの命も失わずに済んだのだが。

 事態を重く見た妖怪界、人間界、仙界の長たちは、子の処遇を話し合った結果、仙界で預かる事となった。

 月日と修行を重ねれば、この甚大な妖力を暴走させずに操作できるようになると、誰もが祈っていた。

 けれど、子がどれだけ血肉骨を痛める修行を重ねたとて。

 否。

 闘争心の塊ともいえる子が、月日と修行を重ねれば重ねるほどに、妖力は増加し続けた。

 加えて、仙界での修行で開花したのだろう、仙力もまた、増加し続けた。

 暴走し続けた。

 際限はない。

 このままでは、子はおろか、人間界、妖怪界、仙界すべてが、消滅してしまうのではないか。

 よからぬ思考が蔓延し続ける中。

 仙界の長である大仙人に依頼されていた弩九どくが、妖怪と手を組んで、妖具を組み合わせた宝貝パオペイを開発した。

 甚大な妖力と仙力を抑える為の、全身装着型の宝貝パオペイ、雪だるまを。








 いつか。

 凛矢りんやは誓った。

 己に。

 いつか必ず、この力を、思うままに使えるようになる。

 いつか必ず、


 九尾の妖狐と、その後継者を倒す。











(2024.4.3)




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