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59.宣言




 仙界の仙桃宮にて。

 突発的に行われる大仙人を含む実力のある限られた仙人と霊獣の大事な話し合いに、けれど大仙人が欠席する中、議題の一つに挙げられた、人間界で行方不明中の姜芳きょうほうの捜索には、燧乎すいこたっての希望により指名された。

 そして、もう一つ。


「仙人から道士に降格すべき。いや。仙界から追放すべきだ」


 片眼鏡、白衣の外套、草鞋を常に身に着ける、灰色の羊毛髪型で、研究、開発(時々、否、しょっちゅう駆け込み治癒)に特化した男性仙人、弩九どくは目をかっぴらかせて言った。

 怒髪天を衝いていたのである。

 なんせ、数多くある一つではあるものの、替えが効かず、どれ一つとして欠かせない研究室を一室、破壊されたからだ。

 凛矢りんやという、闘い大好き仙人に。

 何故か、呪いを探知する為に竹の箱に入れていた、ポメラニアン化している栞太かんたを守護していた研究室の警備宝貝けいびパオペイを破壊しまくった結果である。

 警備宝貝けいびパオペイと共に研究室も破壊しまくった凛矢りんやは、栞太かんたを連れ去って行ったのである。

 丑三つ時、弩九どくが別の研究室に行っていた時刻での出来事であった。


栞太かんた少年を連れ去った理由は知らないがね。我は絶対に凛矢りんやを赦さないよ」


 どこに隠し持っていたのか

 全身に攻撃用の宝貝パオペイを装着させて、弩九どくは宣言したのであった。











(2024.4.1)




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