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58.ラフレシア




 ラフレシア。

 異臭を放つ巨大な肉質のある真っ赤な花。

 開花に数か月から一年もかかるも、開花期間は数日のみで、異臭を振りまいたのちすぐに腐り始める。自生地も限られている事、八割以上が開花に至る前に死亡している事から「幻の花」と呼ばれている。

 葉、茎、根を持たず、光合成によって自ら有機物を合成する事ができない為、宿主であるブドウ科のツル植物ミツバカズラに完全寄生して、成長、開花の為の栄養や水分を横取りするという独特の生態を持っている。

 生息地の破壊や怪しげな薬効を期待する違法採取に脅かされて、絶滅の危機にさらされている。

 異臭は受粉に役立つハエやその他の昆虫を引き寄せる為であるとされている。

 が。

 果たして、すべてのラフレシアが異臭を放つ理由が生物学的機能であるとは、限らないのではないだろうか。

 例えば。

 そう。

 姜芳きょうほうが人間界の森林で発見した、ラフレシアのように。











(2024.4.1)




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