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53.妖具
仙人たちが扱う宝貝のような物である、妖怪が扱う道具である妖具、青丹。
穂、柄、石突と、形成するすべてが青黒い槍。
穂で突き刺したものを槍の中に封印する。
(盗みを働くも失敗ばかり。荊を闇競売で売り捌いて、滞っている家と土地の税金を支払おうとした。と、言ったところか)
心槍は來凱を封印した青丹を注視した。
來凱も大金がほしいと言っていただけで、理由は述べなかったので真実かどうかはわからないが。
木と藁の小さな家だけならまだしも、視界に映るこの広大な草原一帯の土地の税金を盗人が支払うのは、なかなかに骨が折れる事だとは容易に想像できた。
(荊の為に、荊を売り払おうと考えるとは………いや、本当に金が目的だったのか。本当に荊を売り払おうと考えていたのか)
來凱について調べていた心槍は、目を眇めてのち、酷薄な微笑を湛えたのであった。
(2024.3.30)




