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45.夢心地




 うつらうつらと。

 いばらの背中で寝そべる栞太かんたが夢心地に浸る中。

 いばらが競り落とされた事を知らせる木槌の音が甲高く鳴り響いたと同時に、その音で目が覚めた栞太かんたが気を引き締めなければと目をかっぴらいた。

 その時。

 ドゴンバゴンベキン。

 硬い物が硬い物で破壊される凶暴な音と振動が鳴り響いたかと思えば、どんどんどんどん音も振動も強くなり、そして。

 

「ハーハハハハッ!貴様たち!この場は俺たちが取り囲んでいる!逃げ場はないぞ!素直にお縄につくのだ!」


 茜、山吹、菜の花の三色が入り乱れる逆立った髪の毛、鋭い眼光、太い上がり眉、栞太かんたと同じ形で色違いの白の学ランを身に着け、年若い様相ながらも貫禄のある男性が、日本の武器である十手じってを高々と掲げて、舞台上に舞い降りたのだ。


「俺の名前は、灼蛍しゃっけい!この世の悪党をすべてお縄につかせる仙人の名前だ!よく覚えておくのだ!」











(2024.3.26)




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