表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
33/165

34.荊




 いばら

 生まれた時から、人の手によって育てられた動物の虎。

 大仙人により、霊獣の素質を見出されて、仙界へと飛翔。

 霊獣になるべく努力を続けた。

 育ててくれた人たちに褒めてもらう為に、喜んでもらう為に。

 それはそれは一生懸命頑張って修行に励んだ。

 その結果、霊獣へとなれた。

 ばかりか、仙人への変化も可能となり、霊獣でもあり仙人でもある、仙界史上初の存在となったのだが。

 本来好きだった遊びを修行中に封印していた反動だろうか。

 霊獣として、仙人として、後進育成にも力を注がなければならなかったのだが、常に虎の姿で遊ぶようになってしまったのである。


 そして。

 霊獣でも仙人でも宝貝でも妖怪でも人間でも、遊んでくれるのならばどんな存在でも懐く性格であるがゆえに。

 栞太かんたいばらと秘密の場所で遊びたがっているよ。

 そう、囁かれてしまえば。


「あ。おい!いばら!」


 いばらは目の色を変えて、栞太かんたを銜えて秘密の場所に連れ去ってしまうのだ。




「………確かに。危険、ではない、が」


 すでに姿を消してしまったいばら栞太かんたを制止する事ができなかった燧乎すいこは、少しだけ思った。

 栞太かんたが身に着けている宝貝パオペイ仙羽衣せんのはごろもの存在意義は何だろう。と。

 確かにいばらは危険ではないが。

 危険ではないけれども。

 連れ去るのを防いでくれてもよかったのではないか。


「いや。当然、油断していたあっしも悪いのだが。ううむ」











(2024.3.22)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ