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23.大人
仕事上では常時使用中の優秀の仮面を、家庭では一切使用しない。
お金と感謝を渡してはいお願いしますと、家の事は全部任せきり。
養ってもらっているのだ。
それに、あんなふにゃけた笑顔を向けられたら、感謝を告げられたら、まあやってやろうという気にはなる。
俺を養ってくれている両親なのわけだが、自分が素直な子どもを二人、養っているような気分になる。
全面的に好きにせよという放任主義の両親。
信用してくれているのだろうが、俺を守ってくれる大人だと感じた事はない。
両親に祖父母はおらず、兄弟姉妹もおらず。
友達の両親も共働きしているので、接する機会はほとんどなく。
近所付き合いもなく。
自分が接してきた大人というのは、この素直な子どものような両親と、自分の価値観や、問題解決せよと圧力を押し付けては世界に放そうとする教師だけ。
求めた事はないつもりだったけれど。
どこかでやはり求めていたのだろうか。
大人を。
俺を守ってくれていると認識させてくれる大人を。
だから、だろうか。
俺が求めていた、大人だった、からだろうか。
圧倒的な貫禄と魅力で人を惹きつける大仙人様だから、こんなに。
(2024.3.17)




