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第19話:運命の最終戦!

東京ドーム。その天井を突き破らんばかりの大歓声と、地鳴りのようなファンの熱気が一つに溶け合っていた。

ドリームチャンピオンシリーズ、全7戦の頂点を決める運命の最終戦――第7戦のゴングが、いよいよ鳴り響こうとしている。

試合開始を控えた東京ドームの放送席は、開門直後から異様な熱気に包まれていた。

「さあ、いよいよやってまいりました! 夢の世界連合(DWA)と荒武者ジャパンによる、歴史的な最終決戦です!」

メイン解説を務める元荒武者ジャパン監督の羽根達徳が、興奮を抑えきれない声でマイクに向かう。

「ええ。ここまで互いに一歩も譲らない極限の戦いが繰り広げられてきましたが、最後は執念のぶつかり合い、そして監督の采配一つが勝敗を分けることになります。実に痺れる展開ですね」

同じくメイン解説の栗島秀樹が、穏やかながらも鋭い眼光でグラウンドを見つめた。

さらに、本日の放送席には豪華なゲスト陣の姿もあった。

「僕たちが立てなかったあのマウンドで、仲間たちが世界一をかけて戦う……言葉になりませんね。グラウンドから伝わってくる気迫に、身が引き締まる思いです」

惜しくも選考で落選したものの、静かな眼光でグラウンドを見つめる無口な優男・平松陽星が、穏やかな口調で語る。すると、その隣に座る195cm・120kgの巨漢・「弁慶」こと藤堂弁慶が豪快に肩を揺らした。

「ハハッ、余計な感傷に浸ってる暇はないぜ、平松! あのマウンドに立っているのは、俺たちがしのぎを削ってきた最高の連中だ。どっちが勝とうが、歴史に残るすげぇ試合になるのは間違いないさ!」

豪快な弁慶の声が、放送席のボルテージをさらに引き上げる。

そして、ひときわ華やかな雰囲気を醸し出しているのが、特別ゲストとして招かれたタレントの稲山亜実だ。

「皆さんこんにちは! 私、今日はもう緊張しちゃって心臓が持ちません! でも、荒武者たちの執念のフルスイングを心の底から応援しています!」

彼女の明るい笑顔が、ドーム全体の緊張感を心地よい高揚感へと変えていく。

一方、熱気渦巻くグラウンドレベル。

「こちらフィールドリポート席の牧野茉莉花です! 選手たちのウォーミングアップを見守っていますが、もう空気の密度が違います! どちらが勝っても世界一というこのファイナル、選手たちの瞳には勝利の炎がメラメラと燃え盛っていますよ!」

愛知出身で熱狂的な野球愛を持つタレント・牧野茉莉花が、臨場感あふれるレポートをベンチ裏から生中継でお茶の間に届けていた。

◇ ◇ ◇

その頃、荒武者ジャパンのロッカールーム。

これまでの激闘の歴史、数々の歓喜と涙を共にしてきた選手たちの表情には、一切の迷いが消えていた。

静まり返った部屋の中、監督の井草匡仁がゆっくりと立ち上がる。その眼光は、日米の修羅場をくぐり抜けてきた智将らしく、どこまでも冷静でありながら、底知れぬ熱を帯びていた。

「お前たち、よくぞここまで這い上がってきたな」

井草の落ち着いた、しかし力強い声がロッカールームの隅々まで染み渡るように響く。

「ここまで来たら、小難しい戦術やデータなんて忘れろ。あるのは、どちらがより強く勝利を欲し、どちらがより仲間を信じ抜けるか、それだけだ。お前たちがこれまで流してきた汗も涙も、すべてはこの瞬間のためにある」

監督の熱を帯びた言葉に、エースの銭形豹馬が深く頷き、隣に控える猿飛英恵や達摩兄弟、大滝翔平、伊達鷲一郎たちの表情が一層引き締まる。

「プレッシャーなんて楽しめばいい。満員のファンの大歓声を背受けて、お前たちの最高の野球を世界に見せつけてこい。行くぞ、世界一を掴み取る。『全員で勝つ!』」

「オオーーッ!!」

ロッカールームが割れんばかりの力強い咆哮に揺れた。

日本野球の誇りと意地を胸に、令和の荒武者たちが、運命の最終決戦のピッチへと走り出す――!

(第20話へ続く)

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