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第16話:荒武者打線の猛攻!

1回表、不動の1番・伊達鷲一郎の初球ツーベースで鮮烈な幕開けを見せた荒武者ジャパン。

続く新2番・猿飛英恵の小技などでチャンスを広げたものの、3番・達摩厳、4番・達摩豪と続くクリーンアップがDWAの先発・キャム・シュルトラーの気迫の投球の前にあと一本が出ず、初回は無得点に残塁で攻撃を終える。京セラドームのスタンドから大きなため息が漏れる。

「まだ始まったばかりや! 相手の度肝を抜いたれ!」

ベンチから達摩豪の威勢の良い声が飛ぶ。その言葉に呼応するかのように、打線のうねりが動き出したのは迎える2回表だった。

この回、先頭打者として打席に入るのは、この日5番へ打順が下がった男。

「……よし、ここだな」

大滝翔平。

前日までの不振やチームの重苦しい空気を振り払うかのように、静かにバットを構える。

シュルトラーが投じた外角高めの158km/hのストレート。一瞬の隙も逃さず、大滝のフルスイングが完璧に捉えた!

――ガッッァァァンッ!!

甲高い衝撃音とともに、白球は京セラドーム大阪のライトスタンド上段へ突き刺さるような超特大のソロホームラン!

『行ったぁぁぁ-ッ!! 5番・大滝翔平、沈黙を破る特大の先制ホームラン!! 荒武者ジャパン、値千金のリードを奪いました!!』

ベンチが狂喜乱舞の渦に包まれる。

「よっしゃあ! さすが大滝さんや!!」

「この流れに乗るで、どんどんいこうや!」

大滝の一発を皮切りに、荒武者打線の猛攻が火を噴く。

6番・レフトの銭形豹馬が執念の内野安打で出塁すると、7番・ライトに抜擢された佐藤照明がレフト線を破る連続ヒットで続き、チャンスを拡大。さらに8番・真木秀悟の犠牲フライや、9番・キャッチャーの山下祐大のしぶといタイムリーなども飛び出し、この回一挙3点を奪うことに成功する!

勢いは止まらない。中盤のイニング以降も、荒武者打線はDWAの継投陣に容赦なく牙を剥く。

伊達や達摩兄弟の長打などで着実に追加点を奪い、スコアボードには次々と得点の数字が刻まれていく。気がつけば、リードは実に8点差(8-0)にまで広がっていた。

一方、守る荒武者ジャパンの投手陣も奮闘した。

先発の若きサウスポー・前多悠伍が強力DWA打線を相手に5回無失点の快投を見せると、6回からは万全の継投策へ移行。

7回裏、8回裏と、平良快馬、石井大地といったリリーフ陣が小刻みな継投で相手の反撃を完全に分断し、要所をピシャリと抑え込む。

そして最終9回裏。

大量リードで迎えたマウンドには、荒武者ジャパンの最終要塞・松島新也が上がる。

DWAの執念に内野安打で1点を返されたものの、最後は代打の強打者を気迫の直球で空振り三振に斬って取り、ゲームセット!

――パァンッ!!

『ゲームセット! 荒武者ジャパン、圧倒的な猛攻と鉄壁の完封リレーでDWAを圧倒しました! スコアは8対0! 対戦成績を2勝3敗とし、執念で首の皮一枚繋ぎました!!』

京セラドーム大阪のグラウンドで、ナイン同士がハイタッチを交わし、ガッツポーズが飛び交う。

崖っぷちの窮地から這い上がり、ついに反撃の狼煙を上げた荒武者たち。

戦いの舞台は再び東京ドームへ――!

(第17話へ続く)

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