タイトル未定2026/05/11 02:57
「薫ぅ、お前も兄貴って言われてんのかぁ?兄貴は2人も要らへんで」
「貴方は黙ってて!」
「怖っ、おそろしい姉ちゃんやで」
私は茶化す巨躯の男を恫喝した、兄はちゃんと説明してくれる人だ、父と母が別れる時も兄が私の納得いく様に話してくれた昔からそうだ兄は私の行く道をちゃんと示してくれるのだ、こんな光景を見せられ説明もなく私は前には進めない、こんな事が可能なら私達、私達特救なんて要らないじゃない、私は兄を凝視した。
「兄貴、少々まずい事になってきましたよ」
「せやな、ビンビン感じるわ、おい薫、姉ちゃん達連れてお前は一旦引いとれや、ついでに説明でも何でもしたれ兄弟は仲良くせなあかんで」
又、巨躯の男が邪魔をする、今度は刀の男もそれに加わってくるのだ本当に頭にくる連中である多少腕に覚えがあるのだろうがお前達が寄ってたかっても私には敵わないのだ私はアーマーをパージしようとすると兄が私の腕を引き連れて行こうとする。
「やめてくれ兄貴、私はあの連中を⋯」
小脇に抱えたヘルメットが何やら聞いた事のない音を急に発したヘルメットを覗き見るとHMDSに“Spatial transfer”の表示が見えた“transfer”確か転送と言う意味だったか“spatial”の意味がわからない、だから日本語パッチを入れろと何度も言っているのだ。
「晶行くぞ」
兄はそう言うと私の腕を又、引いた、私が抵抗すると兄は今まで見せた事のない怖い表情を見せ言った。
「言う事が聞けないのか晶」
従った私は何をしてるのだ、私は校庭に残るあの2人を恨めしそうに見つめながら兄に引かれていた、兄の怖い表情に負けたと言うのか、情けなかった子供ではないのだ既に独り立ちして幾久しいと言うのに、父と母が別れ父に連れられ駅へ向かったあの日、兄は私の手を引き駅まで送ってくれた、あの時から何も変わってないと言うのか、背中を丸め項垂れて歩いているとアーマー背面から何かが飛び出し宙に舞った、偵察用のドローンだった今日の外装アーマーは不具合のオンパレード、本当にあの落下時に死んでるのではないだろうか私は弱々しく笑った。




