タイトル未定2026/05/24 11:17
『ほぉ面白い子だな、地球人にも我々に近しい存在がいるとはな、そうだ庄崎君と言ったかな君も柱に触れてくれないか』
そう呼び掛けられ歩出ると何やら悟り顔の真依を横にやり柱に触れた、途端に例えようのない郷愁に駆られる。
『あぁ間違いない君はあの2人と同じだ、設計意図はかなり違うが基本設計は同じキメラ遺伝子による人と異種のハイブリッド、まだ聞くかな?』
「では私は博士が創造し彼らとは兄妹であると」
『申し訳ない、私が創造主であるかどうかは今の私では知る術もない、ただ私が創造主であるとするならば間違いなく君を設計する』
私は龍崎雪という事で間違いないであろう、何かすっと肩の荷が下りた気がした、あぁそうなんだ私の霊能力というのは高度な文明がもたらした数々の技術なのだ変人扱いされた幼い日々がこれで救われた、できればついでに過去の私にこの事を告げてはくれないか。
『庄崎君、それは出来ないよ過去と言うのは⋯』
私は掌を柱に向けその先を制止した、良いのだ出来ようが出来まいが同じ結果だ、まだ見える子ちゃんの方がマシだろう、はぁにしてもおかしな話だ慈照様と出会いがこの様な事に発展するとは、全くもって『人生とは如何に面白き事かな』であった、私は柱から手を離し振り返ると裕二と獣を睨み言ってやった。
「兄さんなどと呼ばれると思わないでくれ」
私はフラッシュバックで見る浜辺の光景、2人の大人の間にいるのは私、片方はわからないが片方はこの獣だ、そう私の中の何かが頷いていた。




