表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲネプロ  作者: 真鍋
33/43

タイトル未定2026/05/24 01:24

 非常灯だけが廊下を照らしていた私はいつもの免罪符をナースステーションへ提示すると先生の部屋へ急いだ、庄崎の口入りで先生は4人部屋から個室へ移されていた、嘉代だけが私に随伴しガンさんは車で大イビキ裕二は敷地内禁煙だろうと何処かへ行った。


『それでその治して貰いたい病状は何だ?』


 意識に直接呼びかけてきた、深夜帯ただでさえ静寂性を好む病棟内では好都合なやり取りであった、私は独り言の様に心で呟く。


『脳浮腫、既に1ヶ月以上意識不明だ』


『なるほど、やはり脳に潜るのかまぁしかし具体的な病状があるなら問題ない、ところで本当に開放してくれるのだろうな?』


『心配するな、ただ成功報酬と言う事を忘れないで欲しい』


 私は無言で嘉代をみた、彼女の能力は未だ不明であるがまさか年齢に似つかわしくない容姿だけではないだろうあの兄弟の姉なのだ、何も言ってこないのは理解の証だろう私は先生の部屋の扉をゆっくり開けた。


「先生、ただいま戻りました今日は名医を連れてきました」


 そう言って嘉代の方を見た嘉代は博士から渡された物を差し出した、USBメモリの様でもあるが私はそれを受け取ると首を傾げた、嘉代は膨れっ面でそれを私から奪い先生の枕元に置いた、USBの緑のランプが点灯する、途端にバイタルサインユニットの波形が乱れた、何となくではあるがそれは先生に何かが侵入した証であろうと暫く傍観していた、嘉代は窓際に椅子を持って行くとカーテンを開けタバコに火を付けようとするので慌てて止めた。


「病院内は禁煙です」


「えっ?そうなの私が行くとこは問題ないけど」


 改めて嘉代が国内トップ企業のCEOである事を思い出した、にしてもどれだけVIP待遇の過ぎた病院に掛かっているのだとため息が出た、10分が過ぎようとしていた、すると先生が急に痙攣し始めたのだ私は慌てて先生の両肩を押さえ言った。


「何してんですかちゃんとして下さいよ」


『すまない、少し神経に触れた様だ、大丈夫程なく終わる』


 先生を見ると瞼の中の眼球が激しく動いている夢でも見ているのだろうか、もう少しで先生がお戻りになる何から話せば良いのだろうか、あの2人の紹介も済まさなければやる事言う事が山積していた、すると枕元にあったUSBのランプが消えた。


『終わったぞ、めぼしい患部は治癒した、ただリカバリーを考えて目覚めるのは夕方辺りに設定させて貰った多分それでスムーズな覚醒に移行できるだろう、さっ約束だ開放してくれ』


「何言ってんだい、この人が無事目覚めてからに決まっているだろう」


 私はそう言う嘉代を制止した。


「いや、約束ですから開放しましょう」


「あんたつくづくお人好しだねぇ、馬鹿正直と言うか、まぁだからあの2人も着いてくんだろうね本当あんた変わりもんだよ、巌と裕二の事頼んだよ」


 嘉代はまた目頭を押さえていた私は嘉代に深々と頭を下げた。


「礼もなしに行っちまったよ、まっこれを渡せるからこっちは好都合だけどね」


 嘉代はもう一つUSBを取り出すと私に渡した。


「これは?」


「これはあの連中の画策してる事みたいだね、博士なりにまとめてあるそうだから目を通して今後の参考になさい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ