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ゲネプロ  作者: 真鍋
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タイトル未定2026/05/24 01:23

 時間は掛かるが意識体に死の概念はないらしいならばあの精霊の霧散した意識体を再結合すれば良いと博士の口から聞いた、言葉にすれば簡単な事であるが意識体の再結合等どうやるのだ見えない糸で縫合するのかそもそも霧散した意識体をどうやって見つけ出すと言うのだ、博士は私の意識下での葛藤を読み取り教えくれた。


「清井君のご所望の者は現在自我を消失し霧散している、ならば一片に自我を与えてやれば自ずとそれは強く結ばれる」


「自我を与えると言われても⋯」


「確かに君はその能力を持ち合わせてはいない、しかし知人はいるんじゃないか?」


 私は博士に言われ直感的に庄崎の顔が浮かんだ、しかし言わば敵の復活に力など貸してくれようかこっちが消されてしまう、ならば私は博士に聞いた。


「あの博士⋯」


「あぁ問題ない、ただ私はここを離れる事は出来ない、そいつに頼むんだな解放する気なんだろ?」


 プライバシーも何もあったものではない、意識下で思った事は全て筒抜けである禅の修行を積み“無我の境地”を開眼せねばなるまい、しかし考えてみれば嘘のない世界、建前など通用しない最初は混乱を招くだろうが最終的には“相互理解”そんな世界の到来を今体感しているのだ、そう考えてる事も博士には聞こえているのであろう博士は沈黙を通している、多分これが正解なのであろうか人類がそこへ上位変換される日はいつやってくるのであろうか。


「なんや薫、折角裕二が捕まえたゆうんに逃してまうんかい」


「約束ですから」


「約束言うたかて教えてくれたの博士やろ」


「しかし約束は約束ですから、それにもう一度闘えるんですよ今度は更に強敵になってるかもしれませんよ」


「上手いこと言うやないか薫、ほな逃したるか」


 裕二には悪いが結局敵を逃す事にした、先生を治療すると言う条件付きで。


「先に言っておくが私は肉体など持った経験はない、それに古代人の脳などどうなっているかもわからん保証はせんからな」


「まっそんときゃココに戻って貰うまでの事」


 嘉代が円柱をコツコツと指で叩いた、私達は早速先生の眠る病院へ向かう事にしたが博士が部屋と朝食を用意したから泊まっていけとの申し出、しかし私は居ても立ってもおられず申し出を丁重に断った、私が帰ると足がなくなると嘉代は渋々着いてきた、帰り際嘉代は博士から何かを受け取っていたが興味を持つこともなく私は帰路を急いだ。

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