タイトル未定2026/05/11 02:55
HMDS内の外気温度表示は21℃から一気に跳ね上がる炎上地域上空へ入ると佐久間から五十嵐まで炎に包まれた、スーツに問題はないがロープは大丈夫なのか心配になる落下してもスーツで問題はないのだが人様の家に落下するのはあまり好ましくない流石に空中で姿勢制御できるシステムは搭載されていないのだ、HMDSに外気温が200℃と右下に表示される、その瞬間だった200℃表示真ん中の0の中に人影が見えた私はロープを離した5人が斜め後ろにいた事が幸いし誰にも接触せずに落下してゆくと生体反応をマークした、地上まで8m、3m、結構な衝撃が全身を巡る24mとはかなり盛ったな15mでこの有様だ私はシステムチェックを急いだ、オールグリーン問題なし生体反応まで10m程私は佐久間に連絡を入れる。
「要救助者発見、救出次第其方へ向かう、おくれ」
成程、落下中に佐久間から連絡がない事の意味がわかった無線装置に不具合が起こっていたのだGPSは生きている多分心配はしていないであろう私は要救助者救出へ向かった、反応は南へ7m多分この燃え盛る建物の向こう側である私は建物へ突っ込んで行く、その突破の衝撃で梁が落ちてきたが右腕で支える、炎で先が見えない私は仮想モードへ変更すると一瞬でそこには見知らぬ家の屋内が表示された穏やかな陽が差し込む平和な畳敷の6畳間に私はいた、外気温が600℃と表示され吹き出しそうになりながら先を急いだ6畳間を抜け台所へ入る、前掛けをした母親が今にも現れそうな雰囲気であったが私は流し台へ突っ込んで行く多少の抵抗を感じながらもそこを突破すると隣家の浴室へ入ってきた壁を破ると便所がありそこを抜けると小さな中庭があったそこに要救助者が倒れていた、DIYだろうか粗末な小さな池であったがこのお陰で生きながらえていた年齢は正確にはわからないが60歳は越えているであろう老婆であった、声を掛けると呻き声を上げる私は老婆を抱え上げると酸素マスクを装着して隣家との間にある狭い犬走りを老婆を炎から庇いながら道路へ出た、最短距離にある救急車両を探す西に300mにそれを発見すると仲間が向かっている東とは逆になるが私は西へ向かった。
老婆を耐火シートに包みながら炎のトンネルを抜けてゆく外気温は220℃、炎は防げても断熱性はさほど期待出来ない私は急いだ、パッと視野からオレンジ色が消えた、途端に野次馬から歓声が上がったが私は構わず老婆を救急隊員へ渡すと踵を返し東へ向かい再び炎に突っ込んで行った。




