タイトル未定2026/05/11 02:55
既に佐久間達は消火を開始しているだろう私は急いだ、予想延焼地域境界まで後800m地点で急に炎の勢いが弱まった見ると右手には学校が現れたHMDSには“押上小学校”と表示された、最初からここにランディングすれば良かったものをと悪態をつく、同時に頭をよぎる悪い予感に私の足は自ずとその小学校へ向かった、もしかすると校庭に避難した市民がいるのではと、校庭など広い場所では火災旋風の恐れがあるのだ大正時代に起こった関東大震災、広場に避難していた人々を火災旋風が襲い多数の死者を出していた、更に周辺地域の火の手が大きくなれば高確率でそれが発生する私は急ぎ校舎を回り込むと校庭へ出た、しかし校庭には誰1人居なかった今更生体センサーで辺りを確認する、最初からセンサーを使っていれば無駄な時間を過ごさず済んだものを私は校庭を抜けながらいつもの様に後悔を繰り返していた、すると足元には黒い塊が転がっていた何処から飛んできたのだろうか私はそれを踏み潰そうとして足を止めた、その塊の背後から一瞬、反射光が見えたのだ金属だろうかよく見ると反射している部分はガラス、それは時計だった背中に冷たい汗が伝ったこの黒い塊は、私は上げた足をそっと戻した、ここにこの様な焼死体があるはずがない輻射熱は酷いがこの状況は考えづらい改めて辺りを見渡すと校庭には同じ様な黒い塊が点在していた、あの黒い塊は全て、既にここを火災旋風が襲ったと言う事なのか、すると生体センサーに微弱な反応が表示された明滅を繰り返す微弱な生体反応、今まさに命が尽きかけようとしている私は感ある方向へ向かった。




