タイトル未定2026/05/20 00:55
「薫、このババアの言う事本気にすんなやこいつは博打狂いや、ほんでインケツばっか引きよんねん」
ガンさんが何やら言っていたが私は知っている『DNa』と言えば国内屈指のアパレルメーカーであるその名は国内に止まらずアメリカは無論ユーロ圏でも知らぬ者はいなかった、経営は健全で株券は優良株、上昇は少ないが下落することがなく長期で見れば是非オススメしたい銘柄である、実は昔から気にはなっていたがこのDNaは通常時は波風立たない経営方針だがいざ世間に不況の風が吹き出すと一気呵成に攻めてくるのだその経営手腕たるやガンさんの言う通り博徒なイメージがあった、しかしそんな経営者とこの2人が繋がっているとは驚天動地そのものであった、裕二が刀を嘉代に見せ何か身振り手振りを交え会話をしていた。
「それじゃ清井君、こんな所で立ち話もなんだから上に行きましょうか、巌っアンタは渋谷のガード下にでも行っといで」
「やかましいわババア、酒でも出せよ薫の先生は怖い人なんやでぇ」
ガンさんは両手をぶらりと下げ幽霊を演じているつもりか人の話をどこまで聞き間違えるやらであった、エレベーターは11階まで上がるとそこからオフィスエントランスへ移動して更に34階へ上がって行った、渋谷ヒカリエオフィス最上階、エレベーターが到着するといきなり受付が現れる海外のモデルを使った広告が大型LEDに投影されるワンフロアをDNaが使用しているのだ私は職業柄概算ではあるが月のテナント料を計算すると手が震えた。
「清井君、売上の0.1%以下だから問題ないのよ」
そう聞いて今度は手だけでなく全身が震えた、そうだったこの人も創造物、2人と同じで現代科学では説明のつかない能力があるのだ先生と同じ千里眼、未来予知、自分の能力を把握し経営に活かす生き馬の目を抜く業界トップランクを維持するチート技羨ましい限りである昔の私ならそう考えたであろう、しかし昔のままであればDNaのCEOとの会話など夢のまた夢であった事は言うまでもなかった。




