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ゲネプロ  作者: 真鍋
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タイトル未定2026/05/20 00:55

 火災の所為で深夜と言うのに渋滞が酷く渋谷に到着したのは頂点(てっぺん)を少し回っていた、しかし渋谷の喧騒は日中ほどではないものの地方都市の日中より人が溢れていた新宿が不夜城と言われていたが渋谷はさながら“Party Court”と言った具合だろうか、ところでその嘉代と言う人は飲み屋でもやっているのだろうかこの時間帯にアポもなく訪れるのだガンさんより年上という女性、同じく博士の創造物と言うではないか出される飲料は蛍光色の不思議なカクテルを想像していた、タクシーは渋谷のガード下を潜り抜ける確かこの交差点は2人との出逢った場所、まだ数日であったが何年も前に感じる程濃い毎日を過ごしていた助手席の裕二が『ここで良いです』と運転手へ告げた外を見るとそこはオフィス街、ネオンのひとつもないのだが隠れ家的バーなのかその人の年齢を考えるにガンさんより上なのだオーナーかも知れないが隠したくなるのも失礼ながら頷けた料金を払い領収を受け取ると先に降りた2人を探す、通りを渡りあろう事か渋谷ヒカリエに向かってゆくのだ、そこは既に固く閉ざされているそれどころか失礼な話2人の知り合いが渋谷の一等地になど考えづらいのだ、しかし構わず2人はエントランスへ入ってゆくすると中に1人の女性が立っていた、まだ距離があるし暗さでその女性の容姿はわからないが到底私の中で想定していた女性とはかけ離れていた2人は既にエントランスに入り何やらその女性と会話していた私は駆け足で2人を追った。


 自動扉が開き中へ入ると街の喧騒が消え3人の会話が聞こえてきた女性はガンさんの陰で見えなかったが裕二が追いついた私に気付き女性を紹介してくれた、一歩踏み出し前に出た女性を見て視覚では拒否しながらも直感でその女性が嘉代と言う女性と分かった理由は分からないが自然と手を出していた。


「あら、あんた達と違ってちゃんとしてるわね、ごめんなさい私『DNa』代表の千早嘉代と申します、貴方みたいな人がこんなクズと一緒にいたらご両親が悲しみますよ」


「いえ、彼等には師匠共々命を助けられました、感謝こそあれ卑下する様な考えは一切ありません、まぁ少し困る事はありますが、はっはは」


 すると驚いた事に嘉代は目頭を押さえ涙しているのだ。


「あんた達良かったねぇ、やっとまともな人に出逢えて、あんたら絶対⋯」


 嘉代は私を見ていた私は慌てて名刺を嘉代に渡した、嘉代は名刺に視線を落とすと話を続けた。


「いいあんたら絶対、この清井さんの事裏切っちゃダメよ命懸けで守りなさい」

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