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ゲネプロ  作者: 真鍋
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清井 薫

 まさかあの状況下に人がいるとは思わなかった、しかも妹の晶とは神様も人が悪い、まぁいればの話であるが、しかし親族とはいえアレを見られる訳にはいかない庄崎が上手く処理してくれたのであろう晶からの着信はなかった、あの晶と言えども庄崎には到底敵うまい今頃何もなかった様に晩御飯でも考えているだろう、兄妹(けいまい)揃って危ない橋を渡っているとは因果なものだ晶には普通に生活を送り普通に結婚し普通に歳を重ねて貰いたかったが晶の選んだ道だそこは尊重しよう、今度少し探りを入れてみようと考えつつ私はあの小学校へ戻った。


「何があったんですか人払までして」


 ガンさんは遊具に座り紫炎を(くゆ)らしていた当然裕二がやってくると顛末を全て話してくれるものと思っていたがどうにも歯切れが悪いのだIQは高いがどうにも子供染みている裕二の悪い所だった、明らかに何かを隠している私は気付かぬふりで質問を組み立てた。


「奴はまた消えたんですか?」


「あっうーん、一応倒した⋯感じかな」


「倒した?最初の打ち合わせと違いますよ」


 裕二は黙りこむ、どうやらここら辺に何か隠したい事があるのかと続けた。


「⋯神殺しとはどうにも⋯ガンさんでしょ?」


「⋯あっ嫌、そう言う訳でもないんだけど」


「じゃあ裕二さんですか、まったく⋯」


 子供と言うものは兎角“神様”に弱い、実際嘘ではない奴は怒りに駆られた精霊だ裕二達にも告げている今、裕二は自己嫌悪に落ち着かないはず可哀想であるが隠し事は隔たりを生む私達はチームなのだ先生なら黙って全てを把握できるがそれができない私も又、自己嫌悪に陥っていた。


「裕二、ええんちゃうか薫なら」


 ガンさんは立ち上がると裕二に言った。


「しかし⋯でも良いんですか?」


「別にええんちゃうか、今更やろ」


 裕二は頷くと恐る恐るここであった全てを語ると左手の携える刀を見せた、裕二は今この鞘の中にそれはいると言う、そう言われても何ひとつ理解できないでいた確かに宇宙における恒星の数を考えれば地球以外にも生命体は居るとは思っている、しかし突然ここにいますと言われて『はい、そうですか』とはいかない、想定外の展開に組み立ていたプロセスが崩壊すると頭の中は眉唾なUFOや宇宙人の特番放送翌日の教室状態になっていた。

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