タイトル未定2026/05/19 11:21
博士がほくそ笑みながら悠々と現れた、白い兵達の残骸で埋め尽くされた屋上へ。
「やったか海斗?」
「はい、しかし巌が⋯」
「そうか、残念だが仕方ないな、だがこれで私も真の自由を手に入れる事ができた、お前達を創造して良かった感謝する、いや自分を称えるべきか」
博士はポケットに手を入れ何かを取り出すと言った。
「本当にすまない、だが⋯いや、この数十年本当に楽しかったお前達は私の本当の子供⋯」
僕は博士の腕を斬り落とした、リングを爆破する為の装置であろう、そのリングは既に取り出されこの行為に何の意味もなかったが僕なりの決別の印だった。
「ゆっ裕二何をする?」
「貴方が博士と呼ばれているとは片腹痛いですね」
スーツの男はいつの間にか博士の後ろに立っていた、博士は振り向くと叫んだ。
「お前達っ裏切ったのか!」
「博士、貴方こそ僕達を捨て駒に生き永らえようとは⋯そんな貴方に言われる筋合いはありません」
海斗兄さんは既に博士を見限っていた、その声からは憎悪すら感じられた。
「なっ裕二、本当は違うんだお前は兄さんに騙されているんだ」
僕は鋒にリングをぶら下げ博士の鼻っ面に差し出した、博士の表情がこれ以上ない程に歪む、博士は咄嗟にリングを奪い取るとそれを呑み込み下に落ちた起爆装置を足で踏もうとするので僕はその足を足首から斬り落とした、博士は勢いのままその場に倒れ込んだがそれでも残った腕で装置を起動させようと手を伸ばす、僕は博士の掌を突き刺し装置を拾い上げると宙へ放り斬り刻んだ、破片がパラパラと博士の背中に落ち博士は万策尽きたと額を冷たいコンクリートにつけ突っ伏した。
「貴方の犯した罪の数々極刑をもっ┈┈┈┈┈┈┈
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スーツの男からの会話が急に聞き取れなくなった、その口から発せられていた音は強弱伸縮を繰り返すノイズに変わると直接脳に響いてきた博士のみるみる変わりゆく絶望的表情から鑑みて何を言っているかは読み取れたが僕には既にどうでも良かった、今気掛かりなのは兄貴の容態である男は大したことは無いと言ったが四肢を失い兄貴はもう闘えない、闘う兄貴を見れないなどこれ以上の悲しみがあるか兄貴も同じ気持ちだろう、もし兄貴が望むなら共に自死も厭わない兄貴の闘う姿を傍で見守るのが僕の唯一の糧なのだ。
「彼には全て伝えました後は正式な処分が言い渡されるでしょう」
「博士は⋯死刑になるのでしょうか?」
海斗兄さんが男に聞いた。
「死刑?そんな手ぬるい刑では済まないでしょう無期、と言ってもあなた方で言う無期懲役とは違います永遠に生き続け永遠に独房に幽閉されるのです自死すら許されない極刑です」
「⋯そんな事が可能なんですか?」
「ええ、肉体は老い果て朽ちてゆくしかし死なない私なら収監される前に命を絶ちますね」




