タイトル未定2026/05/19 11:07
当日、僕達は装備を整えると鈴華姉さんに指示された場所に向かった、出際に海斗兄さんが博士に何か耳打ちすると博士は手を叩き喜んでいた。
「海斗兄さん、博士に何言ってたの?」
「別に大した事じゃない『最期は博士に任せますよ』って伝えただけだ」
新宿の雑居ビル屋上が会合地点、僕達は1階下のフロアでそのタイミングを待っていた、最終的な連絡は鈴華姉さんから合図を送ると言っていたがどの様な合図を送ってくるのだろうかと僕は黙ってフロアの片隅で考えていた、兄貴と嘉代ねぇはやる気満々、僕は海斗兄さんに静かに近付いた。
「兄さんどんなプランなの?」
「裕二が心配する事はない、すぐに終わる」
「兄さんは鈴華姉さん信じてるの?」
海斗兄さんは無言で掌に握るリングを僕に見せてきた。
「兄さんにもあったの?」
「あぁ鈴華を信じるしかないだろう」
時間は1時55分、兄貴が屈伸を始めると天井へ拳を突き上げた、兄貴は天井を突き破り屋上に集まる害星人に急襲を掛けるつもりだろう何度も拳を突き上げ素振りをしていた。
「巌、焦るなよ連中が集ってから開始だ」
「わぁとるわ、黙っとれ」
しかしAM1:58、兄貴が拳を天井に突き上げた瞬間、逆に天井が兄貴目掛け落ちてきた兄貴は防御姿勢をとったが瓦礫の下敷きになり助けにでた嘉代ねぇは海斗兄さんが抑え込むと注射をされ気を失った、僕は立ち尽くしていた海斗兄さんは瓦礫を登り屋上へ進み出ると鈴華姉さんと何やら話していた、海斗兄さんは振り返ると僕を手招いた、屋上へ出て僕は驚いた9対5の時点で圧倒的数的不利と思われていたが屋上には数え切れない無数の敵兵だろうか頭から爪先まで真っ白な人型の何かが整然と並んでおり僕と入れ違いに階下へ降りて行った。
「鈴華さんからは聞いているよ、君が海斗君で、裕二君だね」
スーツ姿の見知らぬ男は海斗兄さんと握手をすると僕に手を出してきた、しかし未だ僕はどっち付かず頭だけを下げると男が言った。
「裕二君みたいな子が一番信用できる、自分で見て考える周りには流されない、いやすまなかった握手はまた次回、では早速取り掛かろうか」
「お願いします巌兄さんと嘉代姉さんを救って下さい」
鈴華姉さんが男に言った。




