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ゲネプロ  作者: 真鍋
13/43

タイトル未定2026/05/17 01:31

「裕二、どうだできたか?」


「うん、見て博士」


 戦後の東京はようやく復興を見せ始めたが皆、生きるのに懸命な時代、食糧も流通し始めると闇市も廃れ出したそんな上野の施設で僕ら5人は博士に育てられていた博士は皆は兄弟姉妹だと言う僕は末っ子、長男は巌兄さん、長女の嘉代ねぇ、海斗兄さんに鈴華姉さん、嘉代ねぇは姉さんと言うと怒るし巌兄さんも兄貴と呼べと言う兄貴だけだと海斗兄さんもいるからと言うとゲンコツが落ちてきた、そんな兄貴は博士からゲンコツを落とされるのだ2人で頭を押さえ顔を見合わせてよく笑ったものだった、海斗兄さんは兄貴と違って物静かで頭も良い、だから兄貴とは仲が悪かった、でも僕は知っている本当はお互いに認め合っているのだ、しかし兄貴はそんな雰囲気が嫌いだし海斗兄さんはそんな兄貴を知って敢えて付き合っているのだ、嘉代ねぇと鈴華姉さんは正反対に仲が良かった僕が言うのもおかしいけど2人とも凄く綺麗な自慢の姉さん達だった。


 博士は学校へ行けない僕の勉強を見てくれていた多分、僕は7、8歳であった二次方程式という名前の計算をしていたのだが僕は物理と化学って勉強が好きだった、博士は数学は物理にも化学にも通じてるからやっておけと言うのだがどうにも好きになれないでいた、でも兄弟姉妹の中でお前が一番だと博士が言うので僕はちょっと嬉しかったが運動は全然ダメ、駆けっこなら兄貴と嘉代ねぇには勝てるけど格闘技だったら兄貴達には大人になった今でも敵わないと思っている嘉代ねぇにもだ、海斗兄さんは『それなら裕二はお前のできる事をやれ』と言うが兄貴は『男ならこれひとつだろ』と両拳で僕のこめかみをグリグリした、楽しかったもし過去に戻れるならあの時代を選択するだろう。


 でも僕は知っている博士は兄弟姉妹とは言うがそれは違うと思う、先ず見た目が全然違う肌の色も違うし瞳の色も違うのだ海斗兄さんは青いし鈴華姉さんは緑なのだ多分外国人の子供に違いなかった、でもそれを言っても仕方ないから言わないし本当は博士の言う事を信じたかった。

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